■ヴェルファイアは必要装備ほぼ「全部載せ」
最後に内外装や装備面の違いをまとめておこう。
エクステリアでは、フロントグリルのデザインがアルファードとは異なる点はいうまでもないが、流行りの横一直線のテールランプが選べるのもヴェルファイアのみとなる。
さらにヴェルファイアの個性をいかんなく発揮しているのが、主力グレードのZプレミアだ。
同グレードではフロントグリルがクールな漆黒メッキとなるほか、前後のドアハンドルがボディ同色となる(エグゼクティブラウンジは両方ともシルバー加飾)。さらにアルミホイールがブラックスパッタリング塗装となり、サイドステップ下部とリアバンパー下部にあるメッキ部分がスモーク加飾となる点もZプレミアの魅力といえる。
内装を見てみると、ヴェルファイアは全車が「プレミアムナッパ本革シート」である点に注目。アルファードのZグレードはシートが合皮となるから、この違いは大きい。
素材だけじゃなく内装色も異なっている。アルファードのインテリアはブラックとニュートラルベージュ(エグゼクティブラウンジのみ)だが、ヴェルファイアはブラックに加えてサンセットブラウンという専用色を用意している。落ち着きと華やかさを兼ね備えたカラーなので、検討してみる価値はあるだろう。
装備面ではどうか。ここでは先述したホイールサイズの違いのほか、主力グレードの運転支援系の差が目に付く。
たとえばアルファードのZグレードはトヨタ・セーフティ・センスの「緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラート+レーンチェンジアシスト」がオプションとなるのに対し、ヴェルファイアのZプレミアでは標準装備、同様に自動駐車が可能となる「アドバンスト パーク+パーキングサポートブレーキ」や渋滞時のハンズオフを可能にする「アドバンスト ドライブ」が、アルファードのZではオプションなのに、ヴェルファイアのZプレミアでは標準となるという具合だ。
アルファードの主力グレードが「Z」なのに対し、ヴェルファイアのそれが「Zプレミア」と呼ばれる点からしても、装備に差がある点は仕方がない。とはいえ装備以外に目を向けても、アルファードとヴェルファイアには明確な違いがあることに気付くはずだ。
単純な価格だけで見るとヴェルファイアは高い。しかし走りや装備面の違いも考えて、間違いのないクルマ選びを行いたいものだ。
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