新型アルファード/ヴェルファイアでは、旧30系から乗り換えるユーザーも多いはず。そこで気を付けたいのが、パーツの流用。なかでもタイヤとアルミホイールには思わぬ「ワナ」があって流用ができない。その理由をお伝えしよう!
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ、ベストカーWeb編集部
■30系と40系ではホイールのPCDが異なる
「新型アルファード/ヴェルファイアを買ったぜ!」という人には、ついこの前まで現行だった30系に乗っていたという人も多いはず。
同一車種の乗り換えとなれば、「スタッドレスやアルミホイールは流用しよう」と考えるのが人情というものだが、残念ながらアルファード/ヴェルファイアに限ってはそれができない。
それはなぜか。ホイールのPCD(ピッチ・サークル・ダイアメーター。タイヤを固定するハブボルトの穴を繋いでできる円の直径)が異なるためだ。
30系までのアルファード/ヴェルファイアが一般的な114.3mmなのに対し、新型アルファード/ヴェルファイアのPCDは120mm。穴数はどちらも5穴だが、ボルトの取り付け判型が異なるので、アルミホイールは買い換えなければならないことになる。ちなみに標準ホイールのインセットは40mmだ。
BMWなどは好んで120mmというPCDを使ってきたが、一般的にいうと、車重が重いクルマほどPCDを大きくする傾向がある。
新型アルファード/ヴェルファイアは一番軽いモデルで2060kg、ハイブリッドのE-Fourともなると2310kg(ヴェルファイアのエグゼクティブラウンジ)という重量級だから、この変更は的を射たものといえるだろう。
■外径が異なるためスタッドレスタイヤも流用不可
続いてはタイヤの話。まだ山の残ったスタッドレスタイヤなどを持っている人は、「新型に履かせよう」と考えているかもしれない。
ところがこれもだめ。タイヤのプロファイル(タイヤの幅と厚みの関係)が異なっているためだ。
まず30系アルファードのタイヤサイズを見てみよう。標準で用意されていたのは以下の3つだ。
・215/65R15
・225/60R17
・235/50R18
対する新型アルファード/ヴェルファイアのタイヤはこうだ。
・225/65R17(アルファード)
・225/60R18(アルファード)
・225/55R19(ヴェルファイア)
計算すれば分かるのだが、新型アルヴェルはタイヤの外径が30系に対して20~30mmほど大きい。つまり新型に30系のタイヤを無理やり履かせると、ホイールハウスとタイヤのすき間が大きくてカッコ悪いばかりか、運転支援機能や距離計に不具合を起こす可能性が出てくる。
ちなみに新型アルファード/ヴェルファイアのカタログを見ていると、18インチおよび19インチタイヤにはタイヤチェーンが装着できないと記載がある。雪国でチェーン規制(スタッドレスでは走行できない)などの行われる地域に住んでいる人は、この点も注意したほうがいいかもしれない。
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