ランクル300はやっぱり存続! プラドの名前を消したワケとは

■車名をプラドから250にしたワケとは

発表された角目のランクル250
発表された角目のランクル250

 今日の発表前、トヨタから明らかにされていたのは新型ランドクルーザーの発表会ということだけで、ランドクルーザープラドとも、ランドクルーザー250の車名も明らかにされていなかった。

 2日10時に我々メディアにも伝えられなかったため、初めて会場で新型ランドクルーザー250の車名が明かされたのだ。

丸目のランクル250
丸目のランクル250

 なぜプラドの車名をやめて250にしたのか? プラドという車名は1990年に78系から付いた、33年もの歴史があるのに実にもったいない(欧州ではプラドの名は残している)。

 そのあたりを開発責任者に聞いてみたが「昨今、ランクルプラドが高級豪華にシフトし、価格も高くなってきました。ここでもともとのランドクルーザーとは何ぞやとなってきまして、価値観を原点回帰し、改めて新型ランドクルーザーの使命としてド真ん中に戻しました」。

プラドの名が消え、250となった! 写真はランクルプラド70
プラドの名が消え、250となった! 写真はランクルプラド70

 ちなみに250のロゴはエクステリア、インテリアのどこにも一切なし!

 今冬、継続販売モデルとして日本に再販売されるランクル70と合わせて、新型ランドクルーザーの販売ラインナップは、ランクル300、ランクル250、ランクル70の3種類となる。

■価格はいくらスタートになる?

ヘッドライト下の頬っぺたの部分が樹脂製となる北米仕様のランドクルーザー1958。250の車名は付かない
ヘッドライト下の頬っぺたの部分が樹脂製となる北米仕様のランドクルーザー1958。250の車名は付かない

 新型ランクル250の発表会場で、トヨタ関係者にしつこく、ランクル250の価格はいくらになるのか聞いてみたが、残念ながらどなたも「現時点ではグレードおよび価格はお答えできません」。

 しかし、しつこく価格を予想してみた。ちなみに北米では、新型ランクル(北米では250は付かない)のベース価格は、ベースモデルの「ランドクルーザー1958」の約5万ドル(約650万円)。バンパーの頬っぺたの部分が樹脂製となる最も安いエントリーモデルと予想される。その上のモデルが最量販モデルとなるであろう「ランドクルーザー」、そして日本でも発売されることがアナウンスされた「ランドクルーザーファーストエディション」。

ランドクルーザーファーストエディション(北米仕様)。日本でも特別仕様車としてファーストエディションを含め2024年前半の発売を予定している
ランドクルーザーファーストエディション(北米仕様)。日本でも特別仕様車としてファーストエディションを含め2024年前半の発売を予定している

 あくまでも予想だが、「価格が高くなってきて高級路線になってしまったランクルプラドを原点回帰したい」という開発者の言葉から推測すると、新型ランクル250の日本での価格は、2.7Lガソリンが398万円、2.8Lディーゼルターボが500万円前後、2.4Lターボハイブリッドが600万円前後ではないかと予想。

再販売されるランクル70
再販売されるランクル70

 2回目の再販売となるランクル70については、前回の2014年の再販時は360万円だったが、今回はガソリンエンジンではなくディーゼルエンジンになること、LEDヘッドライトや6速AT、最新のACC、ISOFIX対応など装備が進化していることを考えると500万円はくだらないと予想する。

 新型ランクル250の発売は2024年前半を予定。ランクル70は今冬に再販売される予定。いずれにしても欲しい人は急いだほうがいいだろう。

【画像ギャラリー】新型ランクルプラドはやっぱりカッコいい! 詳細な写真を徹底チェック!(15枚)画像ギャラリー

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