トヨタとトヨタのタイの現地法人トヨタモータータイランドは、ジャパンモビリティショーで初公開したピックアップトラック、「IMV 0」を「ハイラックスチャンプ」としてタイで発表し受注を開始した。これいいじゃないの! と思った人も多いはず。さて、どんなクルマなのか、解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ
■「IMV 0」がハイラックスチャンプとして受注開始
IMVシリーズは、当時アジア本部長であった現会長の豊田章男が指揮をとり、アジアの人々とともに、アジアの経済に貢献したい、との想いを込めて、現地のエンジニアとともに「現地現物」で開発、ピックアップトラック3車型、ミニバン、SUVで構成されている。ちなみに「IMV 0」とは、Innovative International Multi-purpose Vehicle 0の略称。
今回の発表会では「IMV 0」が市販型となり、ハイラックスチャンプという車名で受注を開始、11の架装モデルを紹介している。さまざまなビジネス形態や使用用途をカバーすることに重点を置き、8グレードをご用意したという。タイトヨタのサムロン工場で生産する。
公表されたロングホイールベース/デッキありのボディサイズは、全長5300×全幅1785×全高1735mm、ホイールベース3085mm。
日本で販売されているハイラックスは全長5340×全幅1855×全高1800mm、ホイールベース3085mmだから全幅が大きく異なるものの、大きくは変わらない。最小回転半径はハイラックスの6.4mに対して5.4mなので小回りが効きそうだ。
ハイラックスチャンプは、ショートホイールベースとロングホイールベース、エンジンは3タイプ(2Lガソリンエンジン、2.7Lガソリンエンジン、2.4Lディーゼルエンジン)用意され、フラットなデッキは未装備タイプも選択可能。
フラットデッキには各所にボルト穴を設け、ボルトとナットで架装部と簡単に締結することができるという。さらに、架装を希望のユーザーには、好みに合わせたカスタマイズを楽しんでもらうため、100以上の架装業者の情報を提供するという。
ジャパンモビリティショーで公開された「IMV 0」をチェックしたが、インパネはほぼ樹脂で味も素っ気もない余分なものをそぎ落とした空間。シートに乗り込んでみると軽トラックのような着座位置。そしてMTの長いロッドシフトがシブい。
道具としての積むためのピックアップトラックの使用はもちろん、キャンプや移動販売車にも重宝しそうだ。特に写真のTJM製バンパーガードやヘッドライトカバー、フォグランプ、キャノピー一体型ルーフテントを装着した車中泊仕様は超クール!
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