■新しい48Vテクノロジーとは?
パワートレーンの2.8Lディーゼルエンジンはハイブリッド 48V システムの追加によって強化されており、エンジンはベルトシステムを使用して小型モータージェネレーターを駆動し、新しい48Vリチウムバッテリーを充電する。
このバッテリーは後部座席の下に設置できるほど小型で、室内空間への影響を最小限に抑え、その重量はわずか7.6kgというもの。この48Vバッテリーは新しい DC/DC コンバーターを通じて車両の12Vシステムにも電力を供給するという。
トヨタのフルハイブリッドシステムと同様に、新しいバッテリーは減速中に充電され、失われるブレーキエネルギーを効率的に回生すると同時に、ブレーキ性能も追加。充電されると、バッテリーは最大12kWのパワーと65Nmのトルクをモータージェネレーターを介してエンジンに送り、加速、パワー、効率を向上させる。
堅牢なモータージェネレーターはコンパクトなサイズで、商用車が経験する過酷な作業環境に耐えられるように設計され、エンジンはハイブリッドシステムに適応するように変更されている。
新しいツーアームベルトテンショナーとより強力なベルト素材により、ハイラックスにふさわしい耐久性を維持しながら、運転性の向上とより静かな乗り心地に貢献しているという。
モーターと組み合わされるのは2.8Lの直4DOHCディーゼル。3400 rpmで204hp(150 kW) のパワーと1600~2800rpmで500Nmのトルクを発生し、コモンレール燃料噴射システム、可変ノズルターボチャージャー、水冷インタークーラーを搭載。排気ガス抑制対策にはディーゼル酸化触媒、ディーゼル微粒子フィルター、選択触媒還元 (SCR)、および尿素追加噴射が含まれる。
■応答性が高く、効率的でより静かなパフォーマンスの48Vハイブリッドシステム
ハイラックスハイブリッド48Vは応答性の高い加速、ブレーキ性能の向上、燃費の向上を兼ね備え、路上でも厳しい地形でもスムーズな乗り心地を実現。都市部では、ハイブリッド48Vシステムの追加パワーにより、停止時から優れたスロットルレスポンスとスムーズな加速を実現しているという。
また、強化されたアイドリングストップシステムにより、エンジンを長時間停止させることが可能となり、ハイブリッド48Vシステムの利点と相まって、従来の非電動ディーゼルパワートレーンと比較して燃料効率が最大で5%向上させているという。
さらに改良されたアイドリングストップシステムは従来のシステムとは異なり、モータージェネレーターが常にエンジンに接続されているため、停止状態からのすばやいスロットル応答とより静かなエンジン再始動のおかげで、渋滞中でもより快適なドライブを実現。スターターモーターを使用しないことで、エンジンをより高速で再始動することも可能だ。
■新型マルチテレインセレクトシステムを採用
新しいマルチテレインセレクトシステムは、特定の運転条件に応じて車両安定性制御設定を調整するオプションをドライバーに提供し、さらに優れたパフォーマンスと制御を提供するという。
これは自動設定に設定することも、ドライバーが事前に設定された5つのオプションのなか(土、砂、泥、深雪、岩) からひとつを選択して、トラクションと操作性を向上させることが可能だ。48VバッテリーとDC-DCコンバーターの防水加工により、水深700mmまでの走行が可能。
日本市場への早期導入にも期待したい!
【画像ギャラリー】ハイラックス歴代初のマイルドハイブリッド搭載!「ハイラックスハイブリッド48V」を写真でCHECK!(26枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方