2024年2月1日、三菱自動車はタイ・バンコクで、「エクスパンダー」および「エクスパンダークロス」に新開発のHVシステムを搭載した仕様を世界初披露、同日からタイにて販売を開始すると発表しました。三菱初の独自開発HVであり、今後ASEAN諸国に広く浸透する世界戦略車となる見込み。日本にも導入してください。ぜひ。
文/ベストカーWeb編集部、画像/三菱自動車
■三菱初となる独自開発のHV仕様がノーマルとクロスにそれぞれ追加
「エクスパンダー」は、三菱にとって「トライトン」、「アウトランダー」に次ぐグローバル販売台数(通年で13万台以上)を誇る3列シート7人乗りの世界戦略SUV。
2017年にインドネシアで発売開始以降、ASEAN諸国、中南米、中東と版図を広げ、三菱の成長を牽引している。「エクスパンダークロス」はその最上位モデルに位置づけられており、タフな外観と走行性能を与えられたオフロード仕様。
このたび、この2台に三菱初となる独自開発のHV仕様がそれぞれ追加された(これまでPHEV車両はあったし、他メーカーとの兄弟車、OEM供給を受けた車両の販売はあったが、三菱独自開発のHVはこれが初めて)。
三菱自動車による公式リリースでの紹介文は以下のとおり。
「今回追加するHEVモデルでは、三菱自動車が得意とする電動化技術と四輪制御技術を融合することで、『エクスパンダー』シリーズの魅力をいっそう高めました。プラグインハイブリッドEV(PHEV)から派生した新開発のHEVシステムによって電動車ならではの環境に優しく気持ちのよい走りを実現するとともに、FF方式の2WDをベースに、アクティブヨーコントロールを始めとした独自の四輪制御技術による意のままで安全・安心な走り、多彩なドライブモードによる天候や路面状況に応じた最適な走りを提供します。また、HEVでありながら任意でEV走行を選択できるため、早朝の閑静な住宅街でエンジン音が気になる時など、シチュエーションに応じた走りを可能とします」
三菱がPHEVに力を入れ始めた10年前から、「PHEVはガソリンエンジンを取ればEVとして、プラグインの仕組みを取ればハイブリッドとして使える」と言われてきた。
今回発表・発売された新型ユニットは、(アウトランダーPHEVに搭載されている2.4L+モーターのシステムを改良・最適化して)新開発1.6Lエンジン+モーターの2WD仕様のみ。
もともと評判がよく素性のいい(アウトランダーPHEVの)システムを踏襲しているから、性能面、環境面での安心感は抜群。折り紙付きだ。これ、アジアを席巻するのでは。
この新型エクスパンダー、タイのレムチャバン工場で生産される。近年、タイ工場の品質は急上昇しており、クオリティは新型トライトンで証明済み。
個人的には、三菱らしい武骨さと切れ味のよさを兼ね備えたデザインが大変好みです。
タイでは本日から発売となり、「エクスパンダーHEV」で93万3000タイバーツ(約385万6,456円)、「エクスパンダークロスHEV」は96万1000タイバーツ(約397万2,191円)。日本にもってくるとなると+100万円…、ううーん、500万円か…。ちょっと高い…かな……。これ、もし(上乗せなしで)このままの価格で日本に入れられれば(ミドルクラス3列シート7人乗りSUV市場に殴り込みをかければ)すごく売れそうだが……。
ASEANでたくさん売れて、ぜひ日本への導入価格を押し下げてもらいたい。期待しております。
【画像ギャラリー】三菱新型SUV(タイで新発売)エクスパンダー+エクスパンダークロス全画像(8枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方