「セダンの冬」が続く日本の自動車市場。ホンダがアコードを発売したものの、スバル レガシィも日産マキシマも日本導入の予定はない。何より寂しいのはトヨタ カムリの不在だ。プリウス顔でチョーかっこよくなったのに、なんで日本には入れてくんないのよ!
文/ベストカーWeb編集部、写真/トヨタ
■見れば見るほど欲しくなる!
3月末に開かれた米ニューヨーク自動車ショー。トヨタはここに2025年型新型カムリを展示した。
2025年型カムリ自体はすでに昨年11月に発表済みで、ロサンゼルス自動車ショーにも出展されたから取り立てて目新しいニュースではないのだが、その姿を見ていると「日本じゃ売らないのかあ」と切なくなる。
新型のトピックはなんといってもフロントマスクだ。これまでのようなヘッドランプの造形は残しつつ、その内側にプリウスやクラウンとも共通するハンマーヘッドデザインを採用した顔付きは、ガバッと開いたメッシュグリルとあいまって迫力満点なのだ。
■オーストラリア向けを日本に入れてくれ!
それ以外のエクステリアの雰囲気は2024年までのモデルとそっくりなのだが、後席ウインドウの屈曲点が取れてラウンド感が増し、4ドアクーペっぽい雰囲気が増した。いっぽうインテリアは、一連のクラウンブラザースに寄せてきたなと感じる。
パワートレーンにおける話題はフルハイブリッド化だろう。先代まであったV6モデルが廃止され、全車が2.5L4気筒ハイブリッドとなった。V6もカバーするようにハイブリッドのパワーは強化されており、FFが225ps、4WDは232馬力を発揮する。
最近、街角で若いクルマオーナーが乗るカムリを見かけることがある。ホイールをインチアップして、ちょっと車高を落としたカムリは惚れ惚れするほどカッコいい。
国産セダンがほぼ絶滅しつつある日本市場だが、このカッコよさは後世に残したい。確かオーストラリア向けの右ハンドルは日本の堤工場製のはずだから、そいつをそのまま、日本で売ってくれないものだろうか。
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