当編集部のキムラもぞっこんのパジェロスポーツ。インドネシアで作られるチャレンジャーベースの7人乗りオフローダーだが、こいつが2024年モデルに進化した。また一段とカッコよくなっちゃったじゃないの!
文/ベストカーWeb編集部、写真/三菱タイランド
■2.4L直4ディーゼルがパワーアップ
パジェロ復活の噂で盛り上がっている三菱のオフロードラインナップ。とはいえ海の向こうの東南アジアでは、パジェロスポーツがずっと現役であり、日本との「格差」に愕然とする。
そのパジェロスポーツが2024年モデルに進化した。現行モデルは2015年に登場したから今年で9年選手だが、逆に言えば熟成を極めた完成形ということもできる。
2024年型のトピックは、まず一新されたフロントマスク。ブラックアウトされたフロントグリルとリデザインされたバンパーが、アグレッシブな雰囲気をいっそう強調するものとなった。アルミホイールも新デザインの18インチだ。
搭載する2.4L直4ディーゼルターボエンジンに変わりはないが、制御バージョンが新しくなり、環境性能とパワーが高められた。最高出力は従来の181psに3ps上乗せされ184ps、最大トルクは従来と同じ430Nmとなる。
駆動システムは2WD(FR)と4WDが選べるが、もちろん注目は後者。三菱が海外で熟成を続けるスーパーセレクト4WD IIはグラベル、マッド/スノー、サンド、ロックという4つのオフロードモードが選べるうえ、高速走行中でも2H<>4Hの切り替えが可能な「シフト・オン・ザ・フライ」も採用している。組み合わされるトランスミッションは2WD/4WDともに6速ATだ。
■問題は価格。4WDは700万超
インテリアではシートのカラーリングが変わった。ブラックとバーガンディのツートーンというシックな色彩を採用し、快適性と現代性を両立した。ドアトリムとエアコン吹き出し口はスモークチタン装飾となっている。
インフォテインメント系も刷新された。ダッシュボードの8インチディスプレイはタッチ式となり、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオに。リアモニターは以前から好評の12.1インチを継続採用し、大人数でのロングドライブが楽しい仕様となっている。
2024年型パジェロスポーツの価格だが、タイバーツでもっとも安いプライムの2WDモデルが138万9000バーツ。円安が進んでいるため現在のレートでは約583万円だが、4WDモデルのエリートエディションとなるとさらに上がり、168万9000バーツ(約709万円)となる。
この価格にはタイ国内の物品税や地方税、付加価値税(消費税)などが含まれているから、そのまま話題にはできないが、それでも日本ではもう少し安くなってほしいところ。400万~500万円程度が実現すれば人気は出ると思うのだが、やはり日本では本家パジェロを待つべきだろうか。
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