月に200店ものディーラーを回り「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
まずは、ホンダのフィット、フリードに設定されると伝えられてきた新仕様「クロスター」が、さらに展開モデル拡充の可能性アリとの報が。
一方でトヨタも来る2020年の陣容が見えてきたようだ。さらに8月の登録車の新車販売台数でシエンタが初めてトップに! その理由とは? …などなど、今回も盛りだくさんでお届け!
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※本稿は2019年9月のものです
文:遠藤 徹/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年10月26日号
■SUV仕様「クロスター」のラインナップを拡大か?
ホンダは10月18日にマイナーチェンジしたフリードと、10月23日発表・11月下旬発売でフルモデルチェンジする新型フィットに、SUVテイストの「クロスター」を設定します。いずれもフロントマスクや内装、ルーフレール、アルミホイールなどに専用デザインを採用してSUVテイストが演出されます。
そしてこの2車種のクロスター戦略が成功すれば、さらに設定するモデルを拡大する可能性があります。
2020年から2021年にかけてはシャトル、N-BOX、ステップワゴン、オデッセイなどがビッグマイナーチェンジないしはフルモデルチェンジを控えており、これに合わせるように第3~5弾の「クロスター」が登場し、フルラインナップで展開すると思われます。
クロスターはいずれも各シリーズ全体の20~25%程度の販売構成比を見込んでいて、このぶんの上乗せの売れゆきを目指すことになります。
■トヨタの2020年のニューモデルはヴィッツ、ハリアー、ランクルなど5車種か?
トヨタの2020年におけるニューモデル展開がほぼ判明しました。
2月にヴィッツ、夏頃にハリアー、8月にランドクルーザー/ランドクルーザープラドの各フルモデルチェンジや後継モデルが発売となり、そして5月には新規モデルでTjクルーザーが登場するなど、5車種のデビュー予定が有力となっています。
トヨタのSUVはダイハツからのOEM供給で11月5日にコンパクト、年末か年明け早々に新型軽自動車を発売しますが、さらに2020年夏までには軽自動車からラグジュアリークラスまでのきめ細かいフルラインナップ態勢が整い、圧倒的なシェア確保を目指すことになります。
■トヨタ アクア、ポルテ/スペイド、シエンタにアウトドアテイストの特別仕様車を設定
トヨタは10月4日、アクア、ポルテ/スペイド、シエンタの4車種に、アウトドアテイストの特別仕様車「グランパー」を設定して同日から発売します。
外装に専用のボディカラー4色やアルミホイール、ブラック内装&シート表皮などを採用し、アウトドアテイストを演出するモデルになります。ただし、装備内容は少しずつ違いを持たせ、それぞれ違った個性を出すような仕立てとしています。
生産開始は10月1日からで、9月下旬から価格を決めて事前予約を開始します。
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