■ホンダの2020年ニューモデルはオデッセイ、ヴェゼル、グレイスのフルモデルチェンジが主軸か?
ホンダの2020年におけるニューモデル展開はオデッセイ、ヴェゼル、グレイスのフルモデルチェンジが主軸になりそうです。
いずれも現行モデル発売後6~7年が経過することから、世代交代する時期が来るためです。
そのなかでもオデッセイは現行コンセプトではマーケットニーズの低下が著しいため、大幅な路線変更が求められます。
現在このクラスで一番売れているのはトヨタのアルファード/ヴェルファイアですが、かつてホンダは対抗モデルとしてエリシオンを投入したものの戦いに敗れ、生産中止に追い込まれた経緯があります。
次期型オデッセイはこの体験をどのように改められるかが注目されます。
ヴェゼル、グレイスは10月下旬にフルモデルチェンジする新型フィットと基本コンポーネンツを共用する派生車のため、メカニズム面はほとんど共通となります。
1.5Lハイブリッドは2モーター式となり、先進安全装備のホンダセンシングも最新のデバイスが盛り込まれます。
このほか軽自動車はN-BOXのビッグマイナーチェンジも注目され、SUVテイストの「クロスター」が設定される可能性があります。
これによってN-BOXは新車のトップセラーモデルを堅持する構えです。
■スズキは今年末からニューモデル展開で巻き返し開始
スズキは今年末に軽SUV「ハスラー」を一新しますが、2020年はビッグマイナーチェンジなどで商品ラインナップを強化することで巻き返しを図る方針のようです。
今年はこれまで有力な新型車がなかったことで新車の販売実績が低迷しているためです。
ハスラーのフルモデルチェンジを皮切りに2020年初めにワゴンRをビッグマイナーチェンジし、来夏にはソリオをフルモデルチェンジ、年末にはスペーシアをビッグマイナーチェンジする見込みです。
ワゴンRのマイナーチェンジはSUV風モデルの追加や両側スライドドア仕様の設定などが検討されているようです。
■日産 ティアナは継続生産
一部情報では、ミディアムセダンのティアナは年内の生産中止が伝えられていましたが、日産販売店筋によると「9月下旬現在ではまだメーカーからの通達は届いていない」と言います。
メーカーにオーダーを入れると、すべてのグレード、ボディカラー、オプションパーツの選択が可能な状況にあるそうなのです。
国内の販売は低迷していても、まだ海外需要が多いため生産の継続ができる状況にあります。
■日産 キューブは12月末生産終了
日産はこのほどコンパクトワゴンの「キューブ」を今年12月末で生産終了すると販売店に伝えたようです。
9月下旬現在は通常どおりのオーダーを受け付けていて、グレードやボディカラー、装備するオプションパーツ(メーカー&ディーラー)はほぼすべて取り揃えており、成約すると1カ月程度で納車できる状況にあります。
今年1~8月の登録累計は3175台、月平均397台、前年同期比37.3%減と大幅なマイナスとなっています。国内専用車であり、この規模の販売実績では生産維持が難しいとの判断があるようです。
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