新型でSUV首位奪還へ! エクストレイルには何が必要?
車の運動性能を追求すると、全高は低く、車幅は広がる。デザインは、近年の流行を取り入れれば、アグレッシブなデザインを与えてくる。一般的には、こうなるのが正常進化であろう。
しかし、それではエクストレイルは正常進化という名の“おとし穴”にはまり込んでしまうと考える。
ぜひとも、全幅は同一もしくは縮小方向とし、「背高」の姿で登場してほしい。「全幅拡大による性能向上」が正解とは限らない。狭い全幅でも性能を向上させるのが真のエンジニアリングであろう。
個人的にはデリカD:5のような背高のスタイルでも良いと考える。王道SUVたるべきデザインは、2代目エクストレイルのテイストがヒントになるのではないだろうか。
そして、日産の万年課題であるインテリアは、ぜひとも一新していただきたい。ライバルRAV4のインテリアは、先進的な装備と内装のカラーなど、ブラック処理されたSUVとはまた違う、「センスの良いSUV」を感じられるものだった。
また、パワートレインはe-POWERの進化型で搭載されると、なおいいだろう。
日産が2019年10月に実施した「ニッサン インテリジェントモビリティ」テクノロジーツアーで見せてくれた、前後にモーターを積んだ電動駆動4輪制御=「2モーター4WD」。実用化するのは容易ではないだろうが、ぜひともその完成形をエクストレイルで見せていただきたい。
新型エクストレイルが2020年登場ならば、すでにほぼプロトタイプ開発は終了し、最終段階の課題の潰し込みを行っている忙しい時期であろう。
そのようななかで、好き勝手書かせていただくのは、古巣である日産社員の皆さんには申し訳ないと思いつつ、上記がどれほど盛り込まれているのか、楽しみである。
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この一年、次期型エクストレイルに関する記事を何本書いただろうか。
新車販売がサチュレーション(飽和)していると言われている日本の新車市場においても活気がある、SUVカテゴリに、新型となるエクストレイルはどういった姿で登場するのか。そして復活することができるのか。
今後の日産の屋台骨となるであろう次期型エクストレイルは、目が離せないSUVだ。
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