超名門車シビックが再び絶版の危機 新型投入で起死回生なるか!??

■2020年早々に販売回復へ一手を打つ!

 ただメーカーのホンダも決して手をこまねいて見ているわけではない。2020年1月10日には2年半ぶりにマイナーチェンジし、同月23日から発売開始する。

 改良内容は洗練されたスポーツセダン、躍動感のあるスポーツハッチバックの基本コンセプトを引き継ぎ、フロントバンパー、アルミホイールの各デザイン変更、カラーラインアップの見直し、ハッチバックにトップサンルーフを追加、安全パッケージの「ホンダセンシング」の機能追加やETCの2.0化などを行う。

マイナーチェンジ後のシビックハッチバック。バンパーの意匠などを変更し、ロー&ワイドでスポーティなスタイルに磨きをかけている
マイナーチェンジ後のシビックセダン。クーペよりもより大胆にバンパーの意匠を変更してきた。セダンの生産工場は寄居工場となる

 内装はハッチバック、セダン共通でモノトーン基調、ハッチバックはナビフェイスパネルのピアノブラック化、セダンは革コンビシート及びフロントパワーシート化する。

 仕様、性能はハッチバックとセダン共通で、ホンダセンシングレス仕様廃止と歩行者事故低減ステアリング、先行車発進お知らせ機能を追加。メーカーオプションでは、レザー+トップロードサンルーフをセットオプション化する。

 性能はマニュアル車のシフトフィールを向上、車体防音仕様強化で静粛性を改善。ボディカラーはハッチバックにソニックグレーパール、セダンは高彩度ブルーを追加。車両本体価格は約9万円のアップでハッチバックはCVTが294万8000~321万2000円、6MTが294万8000円。セダンはCVTが276万1000~296万3500円。タイプRは2020年4月頃にマイナーチェンジ車を発売する見込みだ。

 12月下旬現在、先行予約で見積書を作成すると、セダンプラチナホワイトパールにフロアマット、ドアバイザー、マッドガード、ナビ、ドライブレコーダー、ETC、ボディコート45万円弱の付属品をつけて弾いて貰うと、法定、法定外費用を含めて380万円強と出た。最大値引きは20万円程度だという。これによってシビックシリーズの人気がどこまで復活するか。回復が無理なようだと、また消滅の危機に直面することになる。

■この苦境を販売現場はどう見ているのか!?

※証言:首都圏ホンダカーズ営業担当者
 シビックのお客さんは50歳以上の男性で占められ、若い層は少ない。歴代シビックを愛したユーザーで、絶対的な保有数が少ないのがネックになっている。この販売台数だと、購入しているのはホンダ関係の業者や、そのファミリー層くらいだろう。

 この店舗では1カ月に1台も売れないのは珍しくない。同クラスのライバル車に比べると、クルマの出来としては互角だが、グレード、エンジンラインアップが少なく、価格が高いので、競合しても負けてしまうケースが多い。

 他メーカー同様に国内で生産し、ワイドバリエーションにすればもっと売れるようになると思う。価格設定も対等にしないと売りにくい。

【画像ギャラリー】マイナーチェンジするシビックがどう変わったのか、新旧比較でチェック!!

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