新型フィットはなぜ「RS」をなくした? 追加発売&1Lターボ搭載あるのか??

噂の1Lターボエンジン搭載はあるか?

2013年の「ホンダミーティング」で公開された1Lターボエンジン搭載のシビック試作車。後に欧州では市販されており、最高出力126ps、最大トルク200Nmというスペック

 一方、噂された1リッターターボはどうだろうか。50%のパワーアップとダウンサイジングによる低燃費、税制での節約が可能というメリットがある。従来の1.3&1.5L・NAをカバーできる狙いがある。こちらも開発しているのはほぼ確実と思われる(編注:1Lターボエンジンは欧州シビックで実用化済)。

 現行ラインナップに加わらなかったのは先行して搭載する1.3L・NAエンジンのマーケット評価を見定めてからといった戦略を考慮しているためと思われる。

 1.5L・NAを新型で除いたのは近い将来、1Lターボを追加するのでオープンポイントにしておく必要があったともいえる。

 こちらが投入されるとすればいつになるか。3年後の2023年にはビッグマイナーチェンジの時期になるので、これにタイミングを合わせるのが有力といえる。

 フルモデルチェンジしてから6年経過しないと次期型にバトンタッチできないので、その間に商品ラインアップを絶えず強化したいため、さまざまなテコ入れが必要になっている。

 RSや1Lターボエンジンの設定はその一環としての戦略といえる。

ワインディングでも走りが楽しめるフィットRS。トランスミッションもCVTだけでなく6MTを選ぶこともできた

【証言1:首都圏ホンダカーズ営業関係者】

 新型フィットは投入時期が3ヵ月も延期されたが、モデルそのものは好評で3ヵ月待ちの状況となっている。RSの設定はないのかといった問い合わせは今のところほとんどない。

 1.5ハイブリッドが、かなり高性能に振っているのでユーザーへの満足度は高いに違いない。ただ、RSでマニュアル車を希望するユーザーは今回設定していないので、不満が残るかもしれない。

 こちらについてはいずれ発売になるはずだからもうしばらく待って欲しいと説明するようにしている。

【証言2:首都圏ホンダカーズ営業担当者】

 1Lターボエンジンは比較的有力な噂だったので、てっきりラインナップに加わると予想していた。

 ラインアップに加わらなかったのは、まず初採用の1.5ハイブリッドの2モーターを目玉として先行させたかったからだろう。

 同時に1Lターボ車を発売してしまうとホンダとしては初採用になり、こちらの方が注目されて1.5ハイブリッドの2モーターの影が薄くなってしまうと考えたからだろう。

 いずれにしろ2~3年後には別バージョン車として投入されることを期待している。

専用色のサンセットオレンジが、かつてのシビックを思わせるフィット RS。リアのバッジがその証。象徴グレードとして復活を期待したい

【画像ギャラリー】過去にはハイブリッドにも設定!! 歴代フィット RS 全モデル

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