日本でお馴染み「アルト」が、インドで15年連続販売No.1!? 海外でしか見られないスズキの車が超ユニーク!!
スズキは軽自動車やコンパクトカーラインナップの豊富さから、日本に注力した自動車メーカーというイメージが強いかもしれない。
しかし、海外で販売されるモデルを見ると、特に2019年11月に36年間で販売累計2000万台を達成し、圧倒的な強さを誇るインド市場を中心に面白いモデルを揃えている。
本稿で紹介する6台の“SUZUKI”は、とりわけユニークな海外専売車だ!
文:永田恵一
写真:Marti Suzuki
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15年連続首位“インドのカローラ”! 「アルト海外仕様」
海外でアルトの車名で販売されるモデルは、日本では軽自動車のアルトとは別物だけれど似ている部分もある車である。
“別物”なのはまったく違うスタイルと、25年ほど前まで軽自動車に搭載されていたものをベースにしていると思われる3気筒の800ccエンジンを搭載する点(トランスミッションは5速MTのみ)。
そして、インドでの価格は約29万ルピー(1ルピー=1.5円換算で43万5000円)からと安く、10年ほど前に日本でも話題になったタタ自動車の「ナノ」と競合するグレードもある、新興国向けのベーシックカーというコンセプトを持つことだ。
一方、似ているのは全長3445mm×全幅1515mm×全高1475mmと、日本の軽自動車に極めて近いボディサイズとなる点だ。
さらに、海外で販売されるアルトには3気筒の1000ccエンジン(こちらは日本で販売されるコンパクトカーにも搭載される)を搭載し、トランスミッションは5速MTとMTを自動化した5速AGS。
アルトよりは充実した装備を持ち、全長だけ100mm長いアルトK10もラインナップされており芸が細かい。
なお、こちらのインドでの価格はエアコン付で約36万ルピー(日本円で約54万円)からとなっている。
海外のエブリイランディ!? 小型ミニバン「イーコ」
イーコは日本の軽1BOXカーの全長を延長したような全長3675mm×全幅1475mm×全高1825mmというボディサイズを持ち、3列シートの7人乗りもあるというミニバンである。インドでの価格は約36万2000ルピー(約54万3000円)からだ。
エンジンは5速MTのみの組み合わせとなる非常に古い4気筒の1.2Lで、日本人の目には乱暴な車にも見える。しかし、イーコに7人乗りする家族は、ギュウギュウ詰めでも「1台で7人が移動できる」という喜びや幸せを噛み締めているようにも感じる。
スイフトセダン降臨!?「デジール」
デジールは、現行スイフトの4ドアセダン版である。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1735mm×全高1515mmと、全長が短いため寸詰まりに見えるところもあるが、取り回し性は良さそうだ。
インテリアはハンドルやダッシュボードに使われる木目部分やリアシートのエアコン吹き出し口を持つのに加え、インテリアカラーも明るいアイボリーを使うなどなかなかゴージャスに見える。
インドで販売されるデジールが搭載するエンジンは、それぞれ4気筒となる1.2Lガソリンと1.3Lディーゼルターボで、トランスミッションはそれぞれ5速MTと5速AGSとなる。インドでの価格は約58万3000ルピー(約87万5000円)からだ。
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