やっぱりシエンタそれともノア/ヴォクシー? 新米パパママに最適なのはどっちだ!?

やっぱりシエンタそれともノア/ヴォクシー? 新米パパママに最適なのはどっちだ!?

 2024年1月~12月までの間に最も販売台数を伸ばしたミニバンはシエンタだった。その数11万1090台、ライバルであるフリード(8万5368台)の約1.5倍にのぼる販売台数だ。次いでセレナが8万899台で続くのだが、その後ろをヴォクシー(7万636台)、ノア(7万611台)が追いかける。ノアヴォクは別々で集計されているが、兄弟車だ。兄弟合計では14万1247台と、ミニバン界ではぶっちぎりの強さを誇る。カテゴリーの両雄とも言えるシエンタとノア・ヴォクシーが、同一メーカーに存在するというトヨタ一強状態が色濃いミニバン市場。子育てファミリーは、両雄のどちらを選べばいいのか。初めての子どもが生まれた新米ファミリーユーザーを例に、ベストバイを考えていく。

文:佐々木 亘/画像:トヨタ

シエンタはコスパもよくまさにご家庭の強い味方!
【画像ギャラリー】多機能! 広々空間! 新米子育てファミリーの強い味方なトヨタミニバン!(18枚)画像ギャラリー

初めてのファミリーカーならシエンタで決まり!

シエンタはコスパもよくまさにご家庭の強い味方!
シエンタはコスパもよくまさにご家庭の強い味方!

 子どもが生まれたからクルマを買う家族や、これまでは夫婦二人でコンパクトカーや軽自動車をほぼツーシーターで使っていた家族が選ぶ、初めてのファミリーカーにはシエンタが良い。

 全長4260mm、全幅1695mmの取り回しやすい5ナンバーサイズボディで、7人乗りを実現するシエンタ。軽自動車やコンパクトカーに近い運転フィールながら、室内空間は倍以上に感じられることだろう。

 ノアとの大きな違いは、2列目シートがベンチシートであること。後席にチャイルドシートを載せても、ベンチシートだからすぐ横に座れて子どものお世話もしやすい。また、ベンチシートなら子どもを寝せてのおむつ替えもOKだ。

 また1300mmにもなる室内高があり、車内は子どもが立ったままで着替えスペースに早変わり。乗り込み口も地上から330mmと低く、幼児期の子どもでも乗り降りがしやすい。

 選んでほしいのは、3人家族でも4人家族でも7人乗りだ。2列目シートが前後スライドできるのが最大の特徴だが、3列目シートを畳んだ状態で荷室一番奥に凹みが出来て、これがベビーカーのタイヤを引っ掛けるのに最適なのだ。ラゲッジスペースにベビーカーを入れるのにも、3列シート車のラゲージ形状が良い。

 グレードはハイブリッドのGで十分。車両本体価格は272万7500円とコミコミ300万円以内が目指せそうなところ。子どもに何かとお金がかかる時期だけに、この価格は魅力的だ。

プリウスサイズ以上から乗り換えなら迷わずノアにするべし

シエンタよりは値が張るもののさらなる室内空間を求めるならノア!
シエンタよりは値が張るもののさらなる室内空間を求めるならノア!

 今乗っているクルマがプリウスやカローラのようなミドルサイズセダン以上なら、ミニバンへの買い替えはシエンタよりもノア・ヴォクシーがおススメ。シエンタだと、室内高は確かに上がるが、室内長や幅が現状に毛が生えた程度にしか広がらず、乗り換えるメリットが薄くなる。こうしたユーザー層は、現状よりも圧倒的に広いクルマへ魅力を感じるはずだから、ここは迷わずノアなのだ。

 室内高はシエンタよりも高い1405mmで、子どもを抱きかかえたまま車に乗り込むことができる。745mmのスーパーロングスライドは、2列目のスペースが超広く、圧倒的な居住空間が魅力的だ。

 また、2列目にチャイルドシートを置くことが多い子育てファミリーの悩みは、親ひとり子ひとりでクルマを使わなければいけないシーンで発生する。運転席から後席のチャイルドシートに座る子どもまでの距離が遠く、グズり出したらクルマ停めて、クルマを降りて子どものケアをしなければならない点。この問題は、ノアのスーパーロングスライドシートが、ある程度解決してくれる。

 助手席側のセカンドシートを一番前までスライドさせると、運転席から振り返ってすぐのところに子どもを乗せる事ができる。子どものケアをするのは停車中に限られるが、運転席とチャイルドシートの距離の近さは、シエンタでは実現できない魅力だ。子どもも運転する親の姿が近くに見えるだけで、グズる確率は低くなり、機嫌よくクルマに乗ってくれることだろう。

 この前席ベビーケアモードは、チャイルドシートを前向きに使える生後15ヶ月以降から積極的に使って欲しい。「3人家族で子どもも小さいからノアみたいな大きなクルマは必要ない」とは思わないこと。子どもが小さくて後席に同乗してくれる家族が少ない核家族こそ、ノアの強みが生きてくるのだ。

 選ぶならHEVの最上級グレードS-ZかZになるのだが、ネックになるのは車両価格。コミコミ450万円は覚悟しなければならない。残価設定ローンなどを上手く使いながら、ノアへのアップグレードを考えられると良いだろう。

 シエンタ・ノア・ヴォクシー共に、ファミリーカーとしての魅力は盛りだくさんだ。それぞれの良い点を整理しながら、ニーズに合わせたクルマ選びをしてほしい。

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