「今年のお盆は万博だ!」「いやいや沖縄だ!」そんな熱気に満ちた旅立ちの朝、羽田空港の駐車場料金を見たらゲンナリするかもしれない。羽田空港第1・第4駐車場(P1・P4)の料金が、2024年8月1日利用分から、最大1.8倍も値上げされるのだ。マジかよ!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日本空港ビルディング、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】新料金の詳細はこちら! 羽田空港駐車場の現状も見て!(6枚)画像ギャラリー値上げの理由は「利便性向上」ってほんとか?
今回、運営会社の日本空港ビルデングが打ち出したこの料金改定、背景には国土交通省が掲げた羽田空港の駐車場混雑対策に資する取り組みにおける「短時間利用者の利便性確保および長時間利用の抑制」という方針がある。つまり「出発・到着の送迎に使う短時間ユーザーを優遇し、長時間停めっぱなしの人にはそれなりに払ってもらうよ」ということらしい。
確かに、最近の羽田空港駐車場は満車状態が長時間続き、「クルマが駐められずに飛行機に乗り遅れた」なんて悲劇も発生してきた。今回の値上げは、満車の主たる原因である「止めっぱなし旅行者」の利用を抑制するための措置といえる。
しかし驚くのはその中身だ。従来は通常期で24時間1530円で済んでいたのが今後は2800円、お盆などの多客期は2140円がなんと3400円に爆上がりするのだ(※72時間後からは通常期2000円、多客期2400円)。しかもお盆の繁忙期にバッチリぶつけてくるこのタイミング。これはちょっと、あまりにも強気すぎやしないか!?
クルマ派は泣き寝入り? 公共交通機関の限界
通常期だと1.8倍にもなる今回の値上げ。これだけ強烈なアップ率だと確かに一定の利用者抑制にはなりそう。
とはいえ、羽田空港は自家用車以外の交通アクセスが万全かといえばそうともいえず、とくに遠方からの利用者や早朝・深夜便の利用者についてはフォローが行き届いているとはいいがたい。
駐車場利用については、よりきめ細かい情報発進はもちろん、万一満車の際の周辺施設への誘導(羽田イノベーションシティや天王洲アイルなど)や周辺施設での前泊/後泊誘導施策の実施なども検討してほしいと思うのだが、こちらについては手つかずのままだ。
なお、今回の値上げだが、運営元が異なるP2、P3、P5駐車場については未定とのこと。とはいえ料金に大きな差が付けば利用に偏りが出ることは明らか。今後追って値上げの発表がなされるかもしれない。








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