スバルは2012年2月末をもって軽自動車の開発・生産を終了し、現在はダイハツからOEM供給を受けて販売している。しかしスバル360から始まったスバルにとって軽自動車は特別な存在のはずだ。そのためか、スバルオリジナルの軽自動車は魅力的なモノが多く、今でも多くのファンを抱えている。だが、気づけばヴィヴィオがかなり高騰しているのである。
文:小鮒 康一/画像:スバル
商用モデルからベーシック、ホットモデルまで取り揃えていたヴィヴィオ
ヴィヴィオは1992年3月に、それまでのベーシック軽であったレックスの後継車種として登場。オーソドックスな3ドア及び5ドアハッチバックのボディを持つ、当時としては一般的なスタイルとなっていたが、軽自動車でありながら4気筒エンジンと4輪独立サスペンションを備えていたのがライバルとの大きな違いだった。
また乗用モデルをメインとしながらも、4ナンバー登録となる商用モデルが用意されたり、タルガトップを備えた「T-TOP」やクラシックな内外装を与えられた「ビストロ」シリーズが存在していたりと、豊富なバリエーションを備えていたのも特徴だった。
そんなヴィヴィオの中でも高い人気を誇るのは、やはりホットモデルの「RX-R」系だ。このRX-Rには64psを発生するDOHCのスーパーチャージャーエンジンが搭載され、組み合わされるミッションは5速MTのみという硬派なもの。
フルタイム4WD仕様も存在し、モータースポーツベース車として快適装備を排除し、専用ECUやクロスミッション、強化サスペンションなどを備えた「RX-RA」も存在していた。
やっぱりホットモデルは高騰
このRX-R系は1993年のサファリラリーに参戦し、軽自動車でありながらクラス優勝を果たすという輝かしい成績を収めており、その実力は折り紙つきと言えるだろう。
新車当時は130万円を切る価格となっていたRX-Rの4WDモデルだが、中古車としては他のグレードを含めても20~30台ほどしか掲載のない状態となっており、状態のよいRX-Rは200万円を超える価格となっている。
手ごろなものでも50万円を切るものを見つけるのは難しい状態となっており、気づけばヴィヴィオもプレミア価格で取引される時代になってきたと言えるだろう。
とはいえ今後4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載し、フルタイム4WDで4輪独立サスペンションを備えた軽自動車、なんてものは登場しなそうなので、高騰もやむなしといったところか。


コメント
コメントの使い方200万越え?長年乗り 故障を治して来ました。 高騰? 楽しみです。
何故他の軽自動車の様に根が上がらないのかな?とは思っていました。
VivioRXRKK4 B型です。