世界で一台！　トヨタ×HERALBONYのアートラリーカーが誕生

　トヨタとHERALBONYがタッグを組み、「HERALBONY Art Prize 2025」受賞作品《はばたく》をまとった特別仕様のヤリスが誕生しました。北海道でのお披露目に続き、8月からはカー用品の販売も開始。アートとモビリティが融合する新しいクルマ体験に注目です。

文：ベストカーWeb編集部／画像：PRTimes

世界で一台のアートラリーカーと新しいカーライフのかたち

　トヨタとヘラルボニーが生み出したのは、ただのラリーカーではありません。HERALBONY Art Prize 2025「トヨタ自動車賞」を受賞した作家・古城貴博氏の作品《はばたく》を大胆にラッピングした、世界に一台だけの特別なヤリスです。

　このアートカーは、2025年7月26日（土）・27日（日）に北海道・石狩市で開催された「TGRラリーチャレンジ第8戦」でデビュー。鮮やかな色彩と躍動感あふれるデザインは、会場でもひときわ注目を集めました。

　作品《はばたく》は、暖色系の大胆な構成と細部の繊細さが共存し、前向きな気持ちを呼び起こすと評価されたもの。トヨタは「移動が夢を叶える可能性になる」という理念と重ね、この作品を採用しました。

アートが日常に入り込むカー用品も展開

　特別なのはラリーカーだけではありません。2025年8月からは《はばたく》と、2024年の受賞作《クジラの群れ》（澁田大輔氏）をモチーフにしたカー用品が、トヨタの文化・展示施設で販売されます。

　ラインナップは以下の通り：

• ハンドルカバー
• ビーズクッション
• 2WAYクッション

　いずれも機能性とデザイン性を両立し、クルマの中だけでなくリビングやオフィスでも活用できるアイテム。写真にあるように、鮮やかなパターンがインテリアのアクセントにもなりそうです。

「違い」を価値に変える挑戦

　トヨタとヘラルボニーの共創は、単なるデザインコラボではなく「違いを価値に変える」という強いテーマを持っています。ヘラルボニーは、障害のある作家の表現を社会に広める活動を続けており、トヨタは「すべての人に移動の自由を」という理念を掲げています。

　両者の思いが重なり、世界初のアートラリーカーとカー用品が実現。カーライフにアートが融合することで、移動そのものに新しい意味が加わるのです。

ベストカーWeb編集部の視点

　自動車の世界では、近年「走る性能」や「燃費性能」に加えて「体験価値」が大きな注目を集めています。今回の取り組みはまさにその象徴。ラリーの現場から日常のカーライフまで、アートがもたらす感動や楽しさを感じられる点で、多くのクルマ好きにとって新鮮で魅力的に映るでしょう。

　さらに、クルマ用品の購入をきっかけにアートを身近に取り入れられる点は、幅広い層の生活を豊かにしてくれるはずです。