一口に合宿免許といっても都市部での合宿で取得するか、地方での合宿で取得するかで違いはでてくるだろう。経験者は実際にどのように感じたか、選んだ理由や費用、満足度の違いを明らかにする調査が行われた。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes、Adobe Stock(あんみつ姫@Adobe Stock)
都市型は利便性、地方型は費用重視という傾向
合宿免許の比較サイト「合宿免許マイスター」を運営するサクラスは、都市型と地方型の合宿免許に関する利用実態を調査し、参加者の選択理由や満足度の傾向を発表しました。調査期間は2025年8月7日から8月12日までで、対象は計1010人。
それぞれ内訳は都市での合宿免許で普通自動車免許を取得した504人と地方での合宿免許で普通自動車免許を取得した506人となります。
調査によると、都市型では「アクセスの良さ」を重視する人が38.3%で最も多く、次いで「費用の安さ」36.9%、「最短卒業が可能か」が26.0%と続きました。
一方、地方型は「費用の安さ」を重視する人が69.4%と際立って高く、「最短卒業が可能か」では37.9%、「宿泊施設の快適さ」が25.9%と続く結果となりました。地方での合宿免許を選ぶ層は、費用面と環境面を重視する傾向があると確認されました。
実際の費用はどれくらい?
情報収集の方法については、「合宿免許紹介サイト」を利用した人が33.4%と最も多く、次いで「家族や友人の紹介」が30.8%、「Googleなどの検索」が22.2%と続きました。料金比較や口コミが集約されたサイトの利便性が支持される一方、家族や友人の実体験による情報も一定の影響力を持っていると窺えます。
費用に関しては、都市型では「20〜26万円未満」と「26〜32万円未満」が約7割を占めたのに対し、地方型は「20〜26万円未満」が42.9%で最多、さらに「20万円未満」が16.6%と都市型の7.5%を大きく上回りました。地方型は全体の6割近くが26万円未満に収まっており、低コストで免許取得が可能な環境が整っていることが示されました。
満足度については、都市型・地方型ともに8割以上が「満足」と回答。都市型では「とても満足」が30.9%と地方型の22.5%を上回り、地方型は「やや満足」が62.3%と都市型の52.4%より高い割合を示しました。評価の表し方に違いはあるものの、いずれの環境でも高い満足度が得られていることが分かります。
また、都市と地方いずれが向いているのはどのような人かといった質問に関しては、次のような回答結果がでています。
まず、「都市での合宿免許はどのような人に向いていると思うか」については、周辺施設の利便性や交通量の多い路上教習での実践的経験を求める人に向いているといった回答が多かったようです。一方で、地方での合宿による取得については、安さと落ち着いた環境を重視したい人が向いていると回答する方が多い結果に。
「コスパ」は人それぞれ違う!
さらに再び合宿免許を選ぶとした場合いずれを選ぶかについては、都市型経験者の65.1%が再び都市での免許合宿を選びたいと回答し、地方型経験者では72.6%が再び地方での合宿で免許を取得するのを希望しました。
このような傾向から、都市型にせよ、地方型にせよ、合宿免許の選択は費用や利便性との兼ね合いをどのように考えるかが満足度にも影響してくるのがよく見て取れます。
夏休みといえば学生の免許取得の定番ではありますが、通いか合宿か、あるいは都市部での合宿か地方での合宿か、自身の経済状況や求めているものとよく照らし合わせて選択しみてください。
今回の調査結果については合宿免許の比較サイト「合宿免許マイスター」のホームページで公開されています。



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