■ガソリン車よりビッグマイチェンしたディーゼル搭載車が狙い目!
現在、デリカD:5の中古車の流通台数は約1900台流通している。3カ月前の2019年12月が約2000台で、年明けすぐにピークとなる約2250台まで増えるものの、現在は約1900台と減少傾向が続いている。
続いて、流通している中古車の平均走行距離を見てみると、非常に特異な動きとなっている。3カ月前は約3.8万kmだったが、流通台数が増加するともに、平均走行距離は約2.4万kmまで減少。そして流通台数の減少に連れて、平均走行距離は約4.3万台まで延びている。
この平均走行距離の特異な動きは平均価格の推移にも表れていた。3カ月前の平均価格は約281万円で、その後約291万円まで上昇したものの、現在は約260万円まで値落ちしている。この平均走行距離と平均価格の特異な動きは市場に走行距離の短い、おろしたて中古車が大量に出回った証拠として刻まれていたのだった。
そこで、平均価格の値動きのスパンを1年に拡大してみると、さらにハッキリとおろしたて中古車の影響が残っていた。2019年4月の時点での平均価格は約165万円だったが、その後消費税増税前の9月まではほぼ横這いで推移していた。しかし、消費税増税後から値上がりが始まり、12月に入ると急上昇。その後ピークの約291万円までし、現在は約260万円まで下がっているのだ。
この平均価格の動きを見て、中古車の年式と走行距離の分布を見てみた。だいぶ相場が落ち着きつつある現在でも2019年~2020年式つまり、ビッグマイナーチェンジ後で走行距離500km未満という中古車は約334台も流通しているのだ。
さらに、ビッグマイナーチェンジ前後の中古車相場の値動きも見てみる。2019年のビッグマイナーチェンジ後の中古車で最も多いグレードの「2.2G ディーゼルターボ 4WD」は、3カ月前の平均価格が約338万円で、現在は約315万円と約23万円の値落ち。
一方、2018年式で最も多い「2.2DTパワーパッケージ 4WD」は3カ月前が約297万円、現在は約305万円とマイナーチェンジ前後の違いがあるにも関わらず、差はわずか約10万円。こうして考えてみると、ダイナミックシールドを採用し、押し出し感を強めたビッグマイナーチェンジ後のモデルの割安感が高くなっているのがわかる。
なかでも走行距離が500km以下と少ない、おろしたて中古車で「2.2DT Gパワーパッケージ 4WD」の価格帯は約315万~約424万円。「アーバンギア2.2DT Gパワーパッケージ 4WD」の価格帯は約315万~約445万円とかなり割安となっている。
また、数少ない高年式のガソリン車の中古車のほとんどはカスタム済みとなっており、ディーゼル車とほぼ同じ価格帯だ。運転支援システムが充実し、圧倒的な存在感のあるスタイリングを誇る唯我独尊系ミニバンのデリカD:5の中古車を今狙うならばビッグマイナーチェンジ後のモデル。特に装備が充実した Gパワーパッケージなどの上級グレードがオススメだ。
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