なぜ3列目の狭いミニバンは絶滅したのか?
2000年代初めまでは、ミニバンでも3列目を使う頻度が少ない人であれば、「基本的にワゴンのような広いラゲッジスペースとして使い、イザと言うときに3列目があれば7人乗りもできて便利」という考えで選ばれることもよくあった。
しかし、「5ナンバー幅なので取り回しに困ることもなく、全長が長いぶん3列目も使える広さがあって、クルマ全体の印象も1クラス上」なホンダ ストリームやトヨタ ウィッシュのようなミドルミニバンが安価で登場。
さらに近い時期にコンパクトながら入念なパッケージングを行い、充分使える3列目に加えて、使い勝手のいいスライドドアを持つトヨタ シエンタやホンダ フリードのようなモデルも出てきた。
こうなるとユーザーが「登場が新しくて使い出のあるコンパクトorミドルミニバンの方がいい」と考えるのは当然の選択だろう。
こうしたことを考えると、現代のミニバンとしては珍しいくらい3列目が狭く、挙げ句3列シートだと価格も約280万円からと、内容に対し非常に高いホンダ ジェイドがまったく売れないこともよくわかる。
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