セガが発売した新作レーシングシム『Project Motor Racing』が、いまクルマ好きの間で大きな話題だ。720Hz物理エンジンや正式ライセンス車両、True2Track技術など、これまでにないリアリティを実現。最新シム環境を探している読者こそ注目してほしい、新時代の「走る楽しさ」がここにある。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
ゲームなのに“本物の走り” 720Hz物理エンジンの衝撃
11月25日に発売された『Project Motor Racing』は、シムレーシング界のキーパーソンが集結するStraight4 Studiosが手がけ、セガが国内販売を担当する最新レーシングシミュレーションだ。本作の目玉は、何と言っても720Hzで演算される新開発の物理エンジンである。
一般的なレースゲームに比べ圧倒的に高い演算精度により、エンジン回転の過渡特性、ターボラグ、バックファイア、ディーゼリングといった“欠陥”まで忠実に再現。排気ガスが周囲の空気に与える影響まで計算されているというから驚きだ。スロットル操作もより自然で、実車さながらの非線形なレスポンスを体感できる。
ハンドルコントローラー派の読者なら、フォースフィードバックの解像度と情報量の違いを、最初の数周で実感できるだろう。
ライセンス車両×プロドライバー監修=“走りの正解”に迫る
『Project Motor Racing』に登場する車両はすべて正式ライセンス取得済み。さらに「ファクトリードライバープログラム」に参加する世界トップレベルのレーシングドライバー&シムレーサー数百名がテストに参加している。
彼らのフィードバックによって仕上げられたハンドリングは、従来のシムよりも“実車の癖”を強く感じられる点が特徴だ。たとえばコーナー進入での荷重変化、濡れた路面から乾き始めたラインのグリップ差など、レース経験者なら思わずうなずく挙動が表現されている。
サーキットは独自技術「True2Track」によって、天候・大気条件・乾燥ラインの変化、昼夜サイクルなどをリアルにシミュレート。富士スピードウェイや鈴鹿サーキットの“あの難しさ”を、別次元の感覚で味わえるだろう。
シングルもオンラインも自由度アップ MOD対応で“育てるシム”へ進化
キャリアモードでは、本格モータースポーツのステップアップを追体験可能。オンラインレースは最大32人のクロスプラットフォームに対応し、PS5・Xbox・PCのユーザーと一緒に走れるのが大きな魅力だ。
特筆すべきは、本作がGIANTS Engine 10で開発され、MOD(ユーザー生成コンテンツ)に対応している点。車両・サーキット・HUDなどの拡張が期待でき、ユーザーコミュニティを巻き込んで“進化し続けるシム”になるポテンシャルを秘めている。
周辺機器の対応も幅広く、フォースフィードバックはもちろん、マルチディスプレイ環境にも最適化されている。自宅のレーシングリグを持つ読者には、まさに新時代のスタンダードと呼べる作品だ。
GIANTS Software×Straight4 Studiosという強力タッグ
本作のパブリッシャーであるGIANTS Softwareは「ファーミングシミュレーター」で知られる世界的スタジオ。巨大なコミュニティとMOD文化の構築に定評があり、今回の“シムレーシング×UGC”の可能性を大きく押し広げる存在だ。
一方のStraight4 Studiosはレーシングシム開発のベテランが集結した実力派。最先端グラフィックとAI技術をレースシムに落とし込む姿勢は、まさに“次世代AAAレーシング”の名にふさわしい。この2社がタッグを組んだことで、家庭用レースシムの歴史に新たなページが加わったと言えるだろう。












コメント
コメントの使い方