■テストを終えて
400万円以下の国産「ドライバーズSUV」を集中試乗。さて、達人・鈴木利男はどう評価したのか? 今回のベスト4を決めてもらった。
●総評
ナンバーワンはC-HR GRスポーツでしたね。ベース車自体がよくできたクルマだから、カスタマイズもやりやすかったんだと思います。乗り心地がよく、低速も高速もコーナリング性能が高く、すべてのステージで気持ちよく、安定して楽しく走らせることができました。
1.2Lターボエンジンの性能自体は平凡で、ターボらしさもあまり感じられないのですが、フラットトルクで扱いやすく、一般ユーザーがドライビングを楽しむにはいいエンジンだと思います。あまり速すぎるよりこのくらいでいいでしょう。
2番手はCX-30。フロントサスペンションだけ取れば、剛性があってしなやかで、4車のなかで一番だったと言っていい。その代わりリアサスペンションは落ち着きがなくイマイチで、そこがC-HRに届かなかった理由です。
3番手はヴェゼルモデューロX。低速ではゴツゴツくるんですが、スピードを上げるにしたがって安定してくる足回り。エンジンも1.5Lのわりにはパワフルで、スポーティな走りにも充分応えてくれました。ただ、コンパクトなサイズのわりに軽快感があまりなく、そこは意外でした。
4番手はエクリプスクロス。クーペ風のスタイルで、外観だけ見ればスポーティな乗り味を目指しているように思えるんですが、実はそこは狙っていない。それよりも一般ユーザーが普通に使える「ちょっとスポーティなSUV」というのがこのクルマのキャラクターなんだと思います。
個人的な意見を言わせてもらうと、SUVにスポーツ性は要らないと思います。スポーティな走りはスポーティカーに任せればいいじゃないですか。最後の最後に企画をぶち壊しちゃいました?(笑)
■鈴木利男’s Result
1)トヨタ C-HR GRスポーツ
2)マツダ CX-30 SKYACTIV-X
3)ホンダ ヴェゼル Modulo X
4)三菱 エクリプスクロス
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