自動車の環境対応が問われるなか、クルマづくりにおいては素材選びにも変化が生まれている。豊田通商グループのプラニックが製造する再生プラスチックが、発売されたばかりの新型RAV4に採用されていることが発表せれた。廃車由来の素材を活用した今回の取り組みは、クルマづくりの新たな局面を示してくれそうだ。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】新型RAV4はハイブリッドだけでなく、素材も環境配慮! 自動車リサイクルの転換点は素材にも!(3枚)画像ギャラリークルマに使うには向いてないはずの再生素材が!?
2025年12月17日に発売された新型RAV4のボディアンダーカバーに、再生プラスチックが採用されたことを豊田通商のグループ会社プラニックが発表しました。
この素材は、ASR(自動車破砕残さ)を由来の再生プラスチックで、ASRとは、廃車から鉄などの金属を回収した後に残る、プラスチック、ゴム、布、ガラスなどが混ざった固形廃棄物のこと。それらを利用した廃プラスチックは、これまで自動車部品への使用が困難とされてきました。
車両底部を支える重要部品への採用!
プラニックは高度な選別技術を用いることで、こうした課題を克服し、自動車部品の原料として使用可能な再生コンパウンドペレットを製造しています。また、今回ただ実現したというだけでなく、単一部品に100%使用されたというのがより重要なポイント。
この新型RAV4での採用が、国内のトヨタ車の初めての事例となった点にも注目です。プラニックにとっても、クラウン(スポーツ)のフロントフェンダシールに続いたトヨタ車での採用となり、再生素材の活用が着実に広がっていることがうかがえます。
今回採用されたボディアンダーカバーは、車両底部に装着され、走行中の飛び石や水、泥から車体を守る役割を担います。加えて、空力性能の向上や燃費改善にも関わる部品であり、耐久性や強度、寸法精度といった高い品質が求められます。
その高い要求を再生素材を用いながらクリアしたことは、今後のクルマ産業において重要な実例だと言えるでしょう。
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