ハリアー なぜモデル末期でも人気? 確立した“現代のマークII”的ブランド力と秀逸さ

かつてのマークIIに近いハリアーの立ち位置

マークIIを引き継いだマークXは2019年末に生産終了。しかし、ハリアーは現代のマークIIというべきポジション、ブランド力を引き継いでいると筆者は指摘

 最近はアルファード/ヴェルファイアが、現代のクラウンのひとつの形になっているところがある。

 ハリアーは、それをかつて一世風靡した平成初期までのマークII三兄弟の現代版に置き換えたような存在なのではないだろうか。

 そのため筆者は現行ハリアーの2Lガソリン車を「あれは昔のマークIIで量販グレードだった一番スタンダードなグランデみたいなものだ」と思っている。

 このことを考えると昨年マークXが生産終了したのは、マークII&マークXのポジションが、完全にハリアーに移行した象徴のようにも感じるところがある。

 また、ハリアーは、トヨタの日本人好みのクルマを造る上手さを感じさせる。

 筆者はミドルSUVの原稿を書くたびに「ゴージャスなハリアー」とよく書くのだが、300万円越えの高額車はそんなことを思うような強いキャラクターを持つことの重要さを痛感させられたモデルだ。

 ハリアーは成功したクルマだけに、次期ハリアーも現行モデルの乗り換えやまだハリアーを手にしていない人に向けた現行型を正常進化させたフルモデルチェンジを行えば、成功はほぼ確実なのではないだろうか。

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