■無印良品の「ムジカー」知ってますか?
三菱ではパジェロJr.のフライングパグもトンパチな1台として注目したいところだが(中古車はなんと4台も流通していて、相場は40万~70万円ぐらいだ)、三菱の話ばかりしていてもしょうがないため次へいこう。スズキである。
スズキの愛すべき変態グルマといえばX-90にとどめを刺す。SUVなのにTバールーフの2シーターで、都会派SUVなのにラダーフレーム構造で……というすべてが謎な規格だが、今となっては謎なところが逆に愛らしい。
●スズキ X-90(中古車相場:約40万~約70万円・98万円)
中古車も4台がしぶとく流通しており、相場も約40万円から約70万円とまあまあ手頃。1台だけ「98万円」という物件もあるが、「天然記念物みたいなもの」と考えれば、決して法外に高くはないはず。
天然記念物みたいなものといえば、クロスオーバーSUVにおけるデザイン的傑作と言えるいすゞビークロスも忘れることはできない。
デザインはそのまま、中身を今時のモノに変えて売り出せばけっこう売れると思うのだが、肝心のいすゞが乗用車から撤退してしまっている。無念。ちなみにビークロスの中古車は今なお6台ほど流通しており、相場は50万~100万円といったところだ。
そのほかではダイハツリーザスパイダーや無印良品のムジカー1000が強烈な変態臭を放っているが、残念ながらどちらも中古車の流通量はゼロ。光岡自動車のオロチ(流通量6台/相場750万~1100万円)あたりを買ってお茶を濁すしかない。
●ダイハツ リーザスパイダー(中古車相場:30万~40万円・BC調べ)
●無印良品 ムジカー1000(中古車相場:10万~20万円・BC調べ)
輸入車編にまいろう。輸入車における愛すべき変態グルマといえば、フィアットムルティプラの前期型とルノーアヴァンタイムあたりが、まずは有名なところ。
ムルティプラの前期型は単純に顔つきが変態っぽく、アヴァンタイムは「ミニバンなのに2ドアクーペである」という点が変態の変態たるゆえんだ。だが乗るとどちらも非常に素晴らしいクルマではある。
●フィアット ムルティプラ(中古車相場:30万~100万円)
ムルティプラの前期型中古車は30万~100万円ぐらい、アヴァンタイムは60万~120万円ぐらいというのが現在の中古車相場となっている。
●ルノー アヴァンタイム(中古車相場:60万~120万円)
そのほかでは、全然売れなかったけど今見るとけっこう可愛いフォードKaで自動車変態を気取るのもいいが、中古車の流通量はわずか1台。それよりも幻の“日本車キラー”であったサターンのSW2でシブくキメたい……と思ったが、こちらも中古車の流通量はわずか1台であった。約20万円。無念。
●サターン SW2(中古車価格:約20万円)
まぁハッキリ言って輸入車は「愛すべき変態グルマ」の宝庫なので、ひとつずつ取り上げていくとキリがない。
ミニをベースに作られたゴルフカートみたいなクルマであるミニモーク(200万~330万円)でキメるのもいいし、ロンドンタクシーTX4(まさにロンドンのタクシー車両。中古車は約300万円)で、道行く人々からタクシーと間違われて手を上げられるのもオツなものだ。
●BMC ミニモーク(中古車相場:200万~330万円)
またあるいは、「イタリア車」から「アメリカ車」に変わったことでマニアからそっぽを向かれたクライスラーイプシロン(30万~80万円)を今こそすくい上げるのも、非常に英雄的行為だと言えよう。
●クライスラー イプシロン(中古車相場:30万~80万円)
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