ルノー、VW up! GTI…今買っておくべき欧州コンパクトホットハッチ厳選4台

ルノールーテシアR.S.

価格:320万8000~340万2000円

 ルノーのコンパクトハッチである「ルーテシア」は、東京モーターショー2019で、次期型が参考出品され、今年中にも導入される見込みだ。標準車狙いなら、新型を待つのもよし。 

 しかし、ホットハッチである「ルーテシアR.S.(ルノー・スポール)」がお好みなら、現行型を購入すべし。何しろ、新型ルーテシアでは、R.S.モデルの開発情報が、未だに聞こえてこないからだ。

東京モーターショー2019で日本初公開となった新型ルーテシア。ルノー初のハイブリッドは設定されているが、R.S.が開発されているという情報はない

 コンパクトなボディに、220ps(トロフィの場合)を発揮する1.6Lの4気筒ターボエンジンと6速DCTを組み合わせた走りは、痛快のひと言。

 ルノー・スポールが徹底的に磨き上げたキャラクターは、紛れもなくホットハッチだ。それでいて、日常では、ファミリカーとして活用も可能だ(足は硬めだが……)。1台で、2度美味しいクルマなのだ。

2018年5月に50台限定で販売されたR.S.18。ルーテシアR.S.は兄貴分のメガーヌR.S.同様にサーキットが似合う

 ハイパフォーマンス仕様の「トロフィ」をベースとした最終限定車「ファイナルエディション」を狙うのもあり。ただし、WRX STIのようなプレミアは期待できない。もうディーラー在庫のみという状況なので、検討はお早めに。

全長4105×全幅1750×全高1435mm、ホイールベース2600mm、1618cc、直4DOHCターボ、220ps/26.5kgm、JC08モード燃費未公表(トロフィ)

スマートブラバス

価格:266万~290万円

 メルセデスが産んだシティコミューター「スマート」も、ラストチャンス。もちろん、次期型が存在するが、こちらはEVのみとなることが公表ずみだ。

 ここは、最後のガソリンモデルを相棒に、街の遊撃手を気取ってみるのも面白いだろう。何しろ、メルセデス・ベンツのチューナーとして名を馳せたブラバスとのコラボレーションで生まれたスポーツモデル「スマート・ブラバス」が用意されているのだから。

全長3550×全幅1665×全高1545mm、ホイールベース2495mm、897cc、直3DOHCターボ、90ps/13.8kgm、JC08モード燃費:21.7km/L(フォーフォー)

 現行型は、2019年内で生産を終了し、在庫販売のみ。欲を言えば、ブラバスのスポーツエキゾーストを備えたハイパフォーマンス仕様の「エクスクルーシブ」を狙いたいが、残念ながら完売。

 しかし、まだ0.9Lターボ車にブラバスのドレスアップモデルを加えた「スポーツ」なら販売中だ。

 ボディタイプは、2人乗りオープンカーの「fortwo cabrio」と4人乗りの「forfour」が選べる。ただせっかく手に入れるなら、中古でも「エクスクルーシブ」を探したほうが、満足感は高いかも。

エクスクルーシブは完売で新車で購入することはできないが、中古狙いもあり。そのほか、フォーツーカブリオ、フォーフォーは在庫販売中

まとめ

新型のゴルフ8をベースにしたGTI。Cセグメントハッチバックのゴルフクラスでは、それ以下のクラスに比べてスポーツハッチの存続しやすい

 現時点では予測となるが、罰金を価格に転嫁しやすいVWゴルフGTIやルノーメガーヌR.S.などのCセグメントのホットハッチが失われることは考えづらい。

 ただし、上記に挙げたようなBセグメント以下のスポーツハッチは、まさに絶滅の危機にあるのだ。

 もちろん、アバルトのような小型高級車路線へのシフトや電動化による新たなスポーツモデルとなれば、その活路を見出すことはできるだろう。

 しかし、それは、今のような手軽なモデルでなくなってしまうのは想像しやすい。悲しいことに、今が買いというのは、そういう意味も含んでいるのである。

新型プジョー208はまだ日本には導入されていない。現状では電動化の動きはあってもスポーツグレードのGTiの存在は明らかになっていない

【画像ギャラリー】スポーツハッチバックの象徴 新型ゴルフGTIは日本で2020年末デビューが濃厚!!

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