近年、レースゲームはリアル志向かつ大作志向へと進化を続けている。だがその一方で、「純粋に走る楽しさ」に立ち返った作品がじわりと存在感を高めているのも事実だ。そんな中で登場したのが、『Classic Racers Elite』。派手な最新スーパーカーでも、広大なオープンワールドでもない――あえてクラシックカーとヒルクライムという“原点”にフォーカスした本作は、クルマ好きの心を強くくすぐる一作となっている。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】PS5『Classic Racers Elite』登場! クラシックカーで挑む山道タイムアタック(7枚)画像ギャラリークラシックカーで山を攻める! ヒルクライム特化レースの新境地『Classic Racers Elite』
近年のレーシングゲームはグラフィックやリアリティの進化が著しいが、本作『Classic Racers Elite』が注目される理由はそこだけではない。テーマはズバリ「クラシックカーで挑むヒルクライム」。現代のハイパフォーマンスカーではなく、あえて1960年代のマシンにフォーカスしている点がユニークだ。
ゲームの基本は極めてシンプル。山のふもとからスタートし、いかに速く頂上へ到達するかを競うタイムアタック形式だ。だが、そのシンプルさの裏には奥深いドライビング体験がある。採用されているのは“シムケード”と呼ばれる物理エンジンで、リアルな挙動を感じさせつつも、誰でも直感的に操作できるバランスに仕上げられている。
収録コンテンツも充実している。マイクロカーからクラシックF1マシンまで、4つの車両カテゴリーを用意。さらに、17のロケーションと全50コース(逆走やスラロームを含む)がプレイヤーを待ち受ける。12種類のチャンピオンシップも用意されており、やり込み要素も十分だ。
特筆すべきはオンラインランキング機能。全コースがクロスプラットフォーム対応の世界ランキングに紐づいており、世界中のプレイヤーとタイムを競える。プレイ時間自体は約4時間とコンパクトだが、このランキング要素がリプレイ性を大きく高めている。いわば「1秒を削る戦い」にハマる中毒性の高い設計といえる。
また、演出面も抜かりない。エンジン音の咆哮やマフラーから噴き出す炎といった演出がレースの臨場感を強化。クラシックカー特有の“荒々しさ”を体感できるのは、クルマ好きにとって見逃せないポイントだろう。
なぜ今“クラシックカー×ヒルクライム”なのか
現実のクルマ業界でも、電動化や自動運転の進化が進む一方で、「運転そのものの楽しさ」が再評価されている。本作はまさにその流れを体現したタイトルだ。最新技術ではなく、あえて古典的なマシンとシンプルな競技形式に立ち返ることで、ドライビングの本質的な魅力を引き出している。
一方で注意点もある。プレイ人数は1人限定であり、いわゆる対戦型レースゲームとは異なる。また、ボリューム面では長編タイトルと比べると控えめだ。ただし、それを補って余りある“繰り返し遊びたくなる設計”が魅力であり、短時間でも濃密な体験を求めるユーザーには適している。
価格は3500円(税別)と比較的手頃。クラシックカー好きはもちろん、「久しぶりに純粋なレースゲームを楽しみたい」という人にも刺さる一本になりそうだ。









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