今こそ日産はムラーノ復活を!! 最強トヨタSUV軍団への切り札に!! 実力と可能性

3代目ムラーノを国内導入したらいけるのか?

日産デザインの特徴であるVグリルを採用。ド派手なフロントデザインである。
日産デザインの特徴であるVグリルを採用。ド派手なフロントデザインである。

 現在北米で販売されている、Z52型ムラーノのエクステリアデザインは、LEDのデイライトを仕込んだブーメラン型ヘッドライトや、大きなVシェイプのグリルなどによって、ド派手なフェイスとなっており、サイドも流麗なウィンドウグラフィックが功を奏しており、なかなかスタイリッシュでかっこいい。

 バンパー下部から、サイド、リアにまで回り込むアルミ調の加飾や、18インチもしくは20インチの大径タイヤホイールも、ムラーノの厳つさとシャープさを、一層引き立てている。

 インテリアも豪華だ。木目調パネルの採用や、本革シートを備え、大き目のシートに座るだけでおおらかな気分になるだろう。車幅が1900ミリを超えているおかげで、左右席の間の余裕もあり、後席も非常に広い。

落ち着きのあるインテリアが特徴。(写真は現行ムラーノ/2019年モデル)
落ち着きのあるインテリアが特徴。(写真は現行ムラーノ/2019年モデル)

 ナビゲーションシステムのサイズやデザインは多少時代遅れを感じるが、Apple Car playやAndroid Autoは標準装備となる。エンジンはパワフルな3.5L V6エンジンで、FFと4WDが選択できる。

 これまでの日産SUVの中でもトップクラスの美しいデザインを持つ3代目ムラーノは、「日本市場でもいける!!」と言いたいところなのだが、2代目の敗退理由となった「ボディサイズ」「燃費」のいずれか1つでも解消されないことには、デザイン一本勝負だけでは、どうにもならない。

■まとめ

 ハリアーが3代目(60系)へとモデルチェンジした際、海外市場からの需要で大型化が望まれていたRXと決別し、国内向けにサイズ縮小したことは、ハリアーが国内市場で生き残れた理由のひとつだと筆者は考えている。

 クルマは肥大化すれば万事良いわけでは全くない。4代目となる新型ハリアーのボディサイズも、国内市場のことを優先的に考え、全幅1855ミリ程度に抑えており、さすがはトヨタと言わざるを得ない。

2020年4月、トヨタは新型(4代目)ハリアーが発表した。
2020年4月、トヨタは新型(4代目)ハリアーが発表した。

 トヨタほどリソースがない日産の場合、北米市場に向けたムラーノと、国内向けのムラーノのボディを作り変えることは、到底できないだろう。

 もし、このデザインのままで全体スケールを5パーセントほど小さくし、全幅が1850ミリ程度になれば、ムラーノが国内でもヒットする可能性は、十分にあったのではないか、と考えると残念でならない。

【画像ギャラリー】北米にて発売している3代目ムラーノをみる

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