ディーゼル車オーナーなら気になるDPF詰まりや燃費悪化。その現場課題に真正面から向き合った岡山発の燃料添加剤「SUSU-GOROSHI(煤殺し)」が、Amazonのディーゼル添加剤部門でベストセラーを獲得した。なぜ地方ベンチャーの製品が支持されたのか。その裏側には、現場直結の開発力と独自の販売戦略があった!
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】ディーゼル車注目! 「煤殺し」爆売れの裏側(4枚)画像ギャラリー“現場を知る会社”だから売れた! 「煤殺し」躍進の裏側
ディーゼル車ユーザーにとって、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)の詰まりは避けて通れない悩みである。警告灯点灯や出力低下、再生トラブルに頭を抱えた経験があるトラックオーナーや整備事業者も少なくないはずだ。
そんな現場課題に着目し、Amazon「自動車用ディーゼル添加剤」カテゴリーでベストセラーを獲得したのが、岡山県の環境ベンチャー・次の灯株式会社が展開する「SUSU-GOROSHI(煤殺し)極」シリーズである。
注目すべきは、単なる“添加剤ヒット”では終わらない点だ。同社はもともとDPF洗浄やSCR触媒リビルトを手掛ける企業であり、全国5000社超の整備工場や運送会社と接点を持つ。つまり、製品を売る前から「ディーゼル車の困りごと」を知っていた会社なのである。
口コミを即改良へ反映する“現場直結型”モデル
今回のベストセラー獲得で興味深いのは、ユーザーの不満をそのまま製品改善につなげるスピード感だ。
たとえば大型車向け「極500」と小型車向け「極200」の間に、「中型トラックにちょうどいい容量がない」という声が相次いだ。そこで次の灯は、中型車向けとして「極300」を追加投入。しかも市場調査会社を挟まず、自社ECレビューやSNSコメントを直接分析して開発したという。
さらに、「缶が太くて燃料口に入れづらい」という口コミを受け、容器形状も細長タイプへ変更。こうした改善は、大手メーカーでは年単位になりがちな商品改良サイクルを大幅に短縮している。
最近はカー用品業界でも“ユーザー参加型”の商品開発が増えているが、次の灯の特徴は、実際の整備現場データとSNSレビューが直結している点だろう。単なるマーケティングではなく、「リアルな故障現場」を知る企業だからこそ説得力がある。
また、同社は販売手法にも独自色を打ち出す。一般的な製造業のように商社や代理店へ依存するのではなく、Amazon・楽天・自社ECを中心とした直販モデルを採用。さらにAmazon内広告だけでなく、Google広告やSNS、インフルエンサー施策まで自社設計で運用している。
近年のカー用品市場では、量販店の棚争いよりも「検索結果で見つけてもらえるか」が重要になっている。とくにディーゼル添加剤は、必要に迫られて検索されるケースが多いジャンルだ。そこでAmazonを“販売サイト”ではなく“検索エンジン”として活用した点は非常に現代的である。
もちろん、添加剤は“入れれば絶対に直る魔法の薬”ではない。DPFの状態や車両コンディションによって効果は変わるし、深刻な故障車では整備が必要になるケースもある。ただ、日常的な煤対策や予防整備として、こうしたケミカル製品へのニーズが高まっているのは事実だ。
とくに物流業界では、EV化やカーボンニュートラルへの移行が進む一方、現実には既存ディーゼル車を長く使い続ける事業者も多い。そうした“移行期”において、現行車両のコンディション維持や排出低減を支える技術は、今後さらに注目されそうだ。
地方発ベンチャーが、現場の課題を拾い上げ、ECとSNSを駆使して全国へ広げる――。次の灯の成功は、カーアフターマーケット業界の新しい勝ち筋を示した事例と言えるかもしれない。






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