ベルギーのブリュッセルにあるトヨタの欧州の拠点TME(トヨタ・モーター・ヨーロッパ)のテクニカルセンターで最新のパワートレーンが披露された。注目は新型1.5Lハイブリッドだ!
文・CG:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ
【画像ギャラリー】日本車の反撃は「薄低」な新型カローラより始まる!! キーポイントはハイブリッドシステムとバッテリーにアリ!?(7枚)画像ギャラリー新型カローラの最大のミッションは中国市場を取り戻すこと
昨年のJMSでワールドプレミアとなり、日本での販売が待ち遠しい新型カローラだが、日本以上に重要な使命を帯びているのが中国マーケットだ。
2021年194万4000台もの販売台数を誇った中国でのトヨタの販売台数だが、2024年は177万5000台まで落ちこんだ。BYDを中心とした中国メーカーの台頭が大きな原因だ。2025年はbZ3XやbZ5といったBEVを投入し178万台と微増となったが、中国マーケットを取り戻すには現在も高い人気を誇るカローラの商品力アップが欠かせない。
中国マーケットの電気自動車のシェアは40%を超えるが、裏を返せば半分以上がエンジン(内燃機関)やハイブリッド、プラグインハイブリッドということだ。
中国のEVとPHEVへの税制の優遇措置が縮小されたこともあり、今中国市場で電気自動車以上に人気となっているのがハイブリッドなのだ。得意とするハイブリッド、そしてプラグインハイブリッドで中国勢を切り崩すというのがトヨタの描くシナリオだ。
さてJMSでカローラを見た方はあんな低いボディにパワーユニットが入るのか!? 特にハイブリッドは大丈夫か? と疑問を持った方もいらっしゃるだろう。エンジン自体のコンパクト化に加えインバーターをエンジンに組み込むことで、ハイブリッドのパワーユニット全体が小さくなり、しかも低い位置に搭載できる。
このことはボディ形状に関わらず、ハイブリッド専用車ではないモデルにも搭載できることを意味する。もっと言うなら、トヨタ車以外にもユニットごと販売できるというわけだ。世界中でハイブリッドの需要が高まっている中、トヨタのハイブリッドはどのメーカーも欲しいはずで、新型ハイブリッドが誕生すれば、外販のボリュームは大きく伸長するはずだ。
なお、4気筒の新型1.5ℓハイブリッドは15%以上の燃費向上が見込め、新型1.5ℓエンジンのトルク特性がよく、加速時の気持ちよさや静粛性も現行の1.8Lハイブリッドに負けないという。
コンパクトになったぶんプラグインハイブリッド化も容易で、特に中国ではカローラのプラグインハイブリッドモデルがライバル車に大きな性能差をつけるはずで、シェア拡大の起爆剤になるだろう。
全固体電池の開発は順調! 新型バッテリーも投入間近!
注目される全固体電池の開発については、計画通り2027~2028年の実用化を目指すと改めて説明した。全固体電池の課題は充放電時に電極が激しく膨張と収縮を繰り返すこと。トヨタは金属ケースと緩衝層を組み込んだモジュール構造とすることで、膨張を制御することに成功。
小型で高いエネルギー密度により、大型トラックやドローン、eVTOLへの搭載が期待される。
そして、リチウムイオン電池にも新技術が採用される。プリズム型のリチウムイオン電池は端子を横置きとすることでセルの高さを20%低減し、効率を20%向上させている。クルマの床下に採用した場合、バッテリーのスペースを薄くできるため、パッケージの自由度は大きく向上し、より容量もたくさん搭載することができるようになる。
BEVで遅れていると酷評されてきたトヨタだが、セル、電池パック、バッテリーシステムいずれにおいても高い技術を持ち、次期型電気自動車では、性能的にはBYDにも負けない商品力を作るポテンシャルを持ったと言えそうだ。
ハイブリッドもプラグインハイブリッドも、電気自動車も、いよいよ覚醒したトヨタの商品が2027年から矢継ぎ早に発売されるはずだ!
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