アルファードが売れる訳 電動化加速でもなぜガソリン車が人気急拡大?


なぜアルファードはガソリン車が圧倒的に売れるのか

エンジンごとの販売比率を比較すると、直4モデル 6万9000台(V6モデルはわずか4500台)と売れている。リーズナブルなパワートレーンを選択した顧客が多いとみられる

 さて、本題のガソリン車が売れている理由を探ってみよう。そのヒントはエンジンごとの販売比率にある。2020年の販売実績をみると、直4モデルは6万9000台。対してV6モデルはわずか4500台。圧倒的に直4を選ぶ人が多いのである。

 つまりどういうことか。価格帯が安いパワートレインが売れていることにほかならない。具体的な価格差を見てみよう。中間グレードの「G」(V6モデルは「GF」)同士で比べてみると、直4モデルは453万9000円から。V6モデルは518万5000円から。そしてハイブリッドは534万4000円となる。

 同等のグレード同士でみると、直4モデルに対してV6モデルは約65万円高く、ハイブリッドはさらに15万円以上(直4ガソリンに対して約80万円)高い。その価格差が直4ガソリンモデルの人気に結びついていると判断するのが、どう考えても自然だ。

 ハイブリッドはFFの設定がないので、「4WDはいらない」と考えた人も一定数は存在するだろう。しかし多くの人は、なによりもリーズナブルなパワートレインを選んだに違いない。

 その結果、「ハイブリッドではなくガソリン車が売れている」という時代の流れとは異なる状況が生まれているのである。

トヨタ高級車であるクラウンは、アルファードと真逆でハイブリット車のほうが、ガソリン車よりも断然売れているという

 もちろん、クラウンでもハイブリッドがガソリン車より高いのだが、それにもかかわらずハイブリッドのほうが断然多く売れている。アルファードとの違いは、懐事情に余裕をもってそのクルマを選んでいるかどうかの違いだろう。

 アルファードも充分に高額車であり、購入にはそれなりの負担が必要だが、クラウンを選ぶユーザーは車両代に対して懐事情にさらに余裕を持つ人が多いということである。

 余談だが、その違いはヤリス(ハッチバック)とヤリスクロスにも生じている。ヤリスのハイブリッド比率は約46%だが、ヤリスクロスでは約61%と高まる。これも両車の購入層の違いゆえの結果に他ならない。

【画像ギャラリー】顔で大きく差別化!? 絶好調アルファードとヴェルファイア 姉妹車を比較

最新号

ベストカー最新号

【新型ランクルプラド 来年夏登場】新型86&BRZ初試乗!!|ベストカー8月26日号

本日、ベストカー8月26日号発売!! ランクルプラド、アルファードの次期型最新情報から、新型86&BRZ初試乗、シボレーコルベット公道初試乗など盛りだくさんの内容でお届けします!

カタログ