■ボディやサスペンションが壊れにくい
一生懸命つくったRCカーですから、できれば長持ちさせたいところですが、RCカーにはボディの傷や割れ、サスペンションの破壊はつきもの。しかし、フォーミュラE Gen2は、サーキットで走行させてみて「壊れにくい」ことに気づきました。
RCカーを走らせて真っ先にダメージを負うのは、ボディのフロント部分ですが、巨大で頑丈なフロントバンパーのおかげで、フェンスへハードヒットをしても、バンパーが削れることがあっても、ボディのフロント周りが壊れることはありませんでした。
このフロントバンパーは、フロントタイヤの前方にあるため、フロントサスペンションもガードされています。このフォーミュラE Gen2ボディは、プラモデルのように細かく作り込みをするユーザーが多いそう。走行してもキレイな状態でいられるならば、作り込みをする甲斐があるというもの。さすが、タミヤさんです。
しかし、リア側は、リアタイヤが剥き出しになっていますので、リアサスやデフギア周りが若干壊れやすいです。取材のためのサーキット走行で、リアサスのアップライトを一つ壊しました。また、シャフト駆動車の場合、クラッシュの衝撃で、ギアの歯飛びが起きるのは仕方ないでしょう。TC-01シャーシユーザーは、アルミ製クロスシャフトや強化ベベルギアなど、最初から強化パーツを入れ込んでいる人が多いようです。
■ダブルエントリで、より多く走行チャンスが巡ってくる
2020年より、タミヤRCカーグランプリ(通称:タミグラ)、およびタミヤチャレンジカップ(タミチャレ)に、フォーミュラEクラスが新たに設定されています。
TC-01シャーシは、タミヤのレースの主流となるツーリングカー系のクラス(4駆の箱型ボディを用いたクラス)にも出場できますが、多くのユーザーが、フォーミュラEクラスとツーリングカー系のクラスとの「ダブルエントリ」をしているようです(※ただしツーリングクラスとマシンを共用することは不可)。今回、取材で伺ったRCカーサーキットでも、ツーリングカーとフォーミュラEを交互に走らせている方がいました。
ツーリングとフォーミュラEの最高速度はほぼ一緒ですが、コーナリング時のマシンの動きはまったく違います(フォーミュラEの方が向きを変えやすいのですが、リアトラクションがやや薄い印象)。TC-01シャーシがもつ低重心高、トーイン変化特性を持たせたリアサスペンション、バッテリー横置きシャフト4輪駆動など、メカニズムの効果が出ているのでしょう。
タミヤRCカーといえば、新作のツーリングカーシャーシ「TA08」の話題で持ちきりですが、登場はまだちょっと先。しばらくは「TC-01 フォーミュラE GEN2」を存分に楽しんでいこうと思います!!
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