西鉄バス北九州と北九州市が夜景バスを実証運行開始!!

門司港駅~和布刈間の臨時バス

 門司港駅~和布刈間の臨時バスの運行は、2021年12月17日~2022年2月28日までで、運行ルートは門司港駅~和布刈(74番と同じルート)、運行便数は12往復24便。通常定期便11往復22便と合わせて計23往復46便になる。運賃は230円で、年末年始(12月31日~1月3日)は運休する。

門司港レトロ
門司港レトロ

 めかり公園から見る関門海峡や関門橋は素晴らしく、関門人道トンネルを通れば歩いて下関側に渡ることもできる立地だ。

 ただし、わざわざここを目的地として観光客が行くとは思えず、関門橋経由でめかりPA(降車観光)・下関駅・壇之浦PA(降車観光)等の立体的なルートで回遊をしてもらわないと関門海峡の魅力を伝えきることができないのではないか。

関門海峡(関門道めかりPAから)
関門海峡(関門道めかりPAから)

 門司営業所担当のふくふく号の下関への回送を旅客便化する等でトップドア車で運行はできよう。ただし北九州市が入る事業なので下関市に行くわけにはいかないのだろうし、下関市内を走ればサンデン交通との兼ね合いもあり、現実的には難しいところでもあるのだろう。

門司港レトロPRラッピングバスの運行

 門司港レトロ地区の夜景を使用したラッピングバスを走らせる。平日は5・92・93番の小倉(中原)戸畑線に投入され、土日祝日は、63・70・74番の門司~戸畑線に入る運用予定だ。

 美しい夜景をイメージしたラッピングバスはかなり目を引きそうだが、どうせやるのであれば北九州市内に加えて東京や大阪等の大都市で広告ラッピングバスを走らせた方が観光客誘致効果は高いと思われる。

夜の皿倉山
夜の皿倉山

記者の独断で選ぶ北九州市のスポット

 せっかく北九州市が観光客誘致に乗り出しているので、これ以外の見どころをいくつか記者の独断でピックアップしておく。

 関門橋は有名だが、もうひとつのつり橋である若戸大橋も外せない。真っ赤な若戸大橋は架橋当時は東洋一のつり橋とうたわれた洞海湾にかかる美しい橋である。若松区と戸畑区を結ぶので若戸大橋の名称が付いた。

若戸大橋
若戸大橋

 現在では若戸トンネルもあり、市営の若戸渡船もあるので路線バスで若戸大橋を通過して渡船で戻るルートも楽しい。ちなみに若戸渡船の運賃は100円で、通勤定期券はたったの3600円なので、記念乗車券ではなく記念定期券を買ってもそれほど高い買い物の気がしないのも魅力だ。

北九州はうどんも美味しい
北九州はうどんも美味しい

 前述の皿倉山に登る時間がない場合は、黒崎インター引野口方面から小倉方向の高速バスに乗車して進行方向左側に着席すれば、短い時間ではあるが都市高速道路上から八幡地区の工業地帯の夜景を見ることができるので日が沈んでから乗るとよい。スマホで撮影する時間的な余裕は十分にある。

北九州のお土産品ではくろがね羊羹と堅パンは外せない!
北九州のお土産品ではくろがね羊羹と堅パンは外せない!

 福岡県への観光といえば福岡市が第一選択肢になるだろうが、北九州市も趣が違う面白さと楽しさがある。同じ県で福岡市とは100kmも離れていないのに、食べ物も景色も言葉(方言)も異なる面白さを楽しんでいただきたい。

 本州行きの多くの高速バスは北九州市内にも停車するので、北九州イン・アウトでSUNQパスを使うのであれば時間的にも効率的だ。

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