“マツダ地獄”に解消の兆し!?
マツダ車は以前、大幅値引きの乱発で中古車価格が下落、代替えで下取りに出す時、超安値しかつかない。高めに買い取ってくれるのはマツダの販売店だけだった。
これがマツダ地獄といわれる所以だった。ところが最近になって様子が大きく変わっている。次世代環境技術のSKYACTIVの導入やクリーンディーゼルエンジン搭載車の登場で人気が回復、値引き幅が縮小しているためだ。
「特にクリーンディーゼルエンジン搭載車は他メーカーのガソリン車よりも20万円以上も高いのに値引きを抑えて売っているので、リセールバリューも高くなっている」と首都圏にあるマツダ店の営業担当者はコメントする。
ただ、これはあくまでマツダ車トータルの傾向であって車種別にみると事情が違ってくる。
新世代マツダ車の下取り価格はどうなっている?
クリーンディーゼル車は多くの場合ガードが固いが、ガソリン車はライバル車以上に値引き、リセールバリューはトヨタ、ホンダ、日産、スバルに次いで5番手となっている。
特にアテンザ、アクセラ、デミオの値引き幅は大きい。最近マツダ車の多くはフルモデルチェンジ期間が長くなり、その代わり中間でマイナーチェンジや一部改良を繰り返すモデル戦略が増えている。
改良モデルに切り替える度に在庫一掃セールがあり、大幅値引きで処理する。これがリセールバリューダウンを再発させかねない状況になっている。
したがってマツダ地獄は改善されているものの、完全に解消したといえないと結論づけられるだろう。
【表2】は最近のマツダ主要5車種の中古車価格と残価率を示している。同クラスのライバル車に比べ、ほぼ同程度の価格帯と残価率になっている。
ただ、中古車の価格レベルとしては平均すると(軽自動車を除く)マツダ車はトヨタ、ホンダ、日産、スバルに次いで5番手に位置づけられる。
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