“マツダ地獄”は終わったか!? 新世代車一巡で下取り&値引きに変化あり?

“マツダ地獄”に解消の兆し!?

フルSKYACTIV搭載車として初めて世に送り出されたCX-5は、2017年にフルモデルチェンジをおこない現在2代目。新世代のマツダ車は一巡したが、マツダ地獄の現状は変わった?

 マツダ車は以前、大幅値引きの乱発で中古車価格が下落、代替えで下取りに出す時、超安値しかつかない。高めに買い取ってくれるのはマツダの販売店だけだった。

 これがマツダ地獄といわれる所以だった。ところが最近になって様子が大きく変わっている。次世代環境技術のSKYACTIVの導入やクリーンディーゼルエンジン搭載車の登場で人気が回復、値引き幅が縮小しているためだ。

「特にクリーンディーゼルエンジン搭載車は他メーカーのガソリン車よりも20万円以上も高いのに値引きを抑えて売っているので、リセールバリューも高くなっている」と首都圏にあるマツダ店の営業担当者はコメントする。

 ただ、これはあくまでマツダ車トータルの傾向であって車種別にみると事情が違ってくる。

新世代マツダ車の下取り価格はどうなっている?

【表2】マツダ車の下取り価格/残価率。※表中、左側の価格は発売当時の新車価格、右は下取り価格。データ出典:月刊オートガイド「レッドデータブック」

 クリーンディーゼル車は多くの場合ガードが固いが、ガソリン車はライバル車以上に値引き、リセールバリューはトヨタ、ホンダ、日産、スバルに次いで5番手となっている。

 特にアテンザ、アクセラ、デミオの値引き幅は大きい。最近マツダ車の多くはフルモデルチェンジ期間が長くなり、その代わり中間でマイナーチェンジや一部改良を繰り返すモデル戦略が増えている。

 改良モデルに切り替える度に在庫一掃セールがあり、大幅値引きで処理する。これがリセールバリューダウンを再発させかねない状況になっている。

 したがってマツダ地獄は改善されているものの、完全に解消したといえないと結論づけられるだろう。

 【表2】は最近のマツダ主要5車種の中古車価格と残価率を示している。同クラスのライバル車に比べ、ほぼ同程度の価格帯と残価率になっている。

 ただ、中古車の価格レベルとしては平均すると(軽自動車を除く)マツダ車はトヨタ、ホンダ、日産、スバルに次いで5番手に位置づけられる。

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

あのトヨタスターレットが再び公道に舞い降りる!? 日産×ホンダ協業分析など新社会人も楽しめるゾ「ベストカー5月10日号」

トヨタの韋駄天が覚醒する! 6代目NEWスターレットのSCOOP情報をはじめ、BC的らしく高級車を大解剖。さらに日産・ホンダの協業分析、そして日向坂46の富田鈴花さんがベストカーに登場! 新社会人もベテランビジネスマンまで、誰もが楽しめるベストカー5月10日号、好評発売中!