いすゞの新車戦略をスッパ抜く!! 中期経営計画から見えた中・小型トラックのフルチェンジ&ボルボとの協業による新型トラクタの投入の動向

■自動運転とコネクテッドサービスの取り組み

 コネクテッド技術においては、いすゞと富士通、トランストロンが共同で新たな商用車情報基盤「商用車コネクテッド情報プラットフォーム」の構築に着手。2022年10月よりサービスが開始される。

 いすゞはいち早く車両のコネクテッド化に取り組み、運行管理サービス「MIMAMORI」や高度純正整備「PREISM」を提供してきたが、これらのデータを商用車コネクテッド情報プラットフォームに統合。

 いすゞ・トランストロン双方の顧客である約50万台のトラックに、運行情報と車両コンディション情報を活用した高度な運行管理や稼働サポートサービス、荷主・運送事業者・倉庫事業者に、基幹システムとのデータ連携といった統一サービスの提供が始まる。

商用車コネクテッド情報プラットフォームのイメージ
商用車コネクテッド情報プラットフォームのイメージ

 またUDブランドにおいてもMIMAMORIの運用が始まり、2023年1月よりそのトライアルを実地する予定だ。

 自動運転に関しては、レベル3をスキップしレベル4(特定条件下における完全自動運転)を将来的な目標に据えた実証試験が開始されている。

 いすゞにおいては、西日本鉄道、三菱商事とともに大型バス「エルガ」使用した共同実証試験を2022年3月8日より、福岡空港の福岡空港国内線・国際線旅客ターミナルビル間の閉鎖道路にてスタート。

 本実証実験はLiDARやミリ波レーダー、カメラで周囲の状況をスキャン、且つGNSSによる位置推定を行ない、3Dマップに埋めた走行軌道をトレースするものとなっている。

2019年にUDが北海道で行なったレベル4自動運転の試験車両
2019年にUDが北海道で行なったレベル4自動運転の試験車両

 いっぽうUDは他メーカーに先駆け、2019年に大型トラックのクオンを使用したレベル4自動運転の実証実験を北海道のホクレン中斜里製糖工場の敷地で行なったが、いすゞ編入後初となる実証実験が2022年下半期に神戸製鉄所・加古川製鉄所内で予定されている。

 百年に一度の大変革期を迎え、いすゞのしたたかで骨太の戦略がいよいよ動き始める。

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