なんと合計10万台導入!? 米通販大手アマゾンの配送用バッテリーEVトラックの配備が始まる

撤退した三菱自動車の工場で製造

 アマゾンはリヴィアンが先行生産した車両による試験配送を2021年から初めており、配達個数は43万個、走行距離は9万マイル(約14万km)に達している。

 この試験配送を通じてリヴィアンは車両の性能、安全性、様々な気候と地形における耐久性、ドライバー満足度を高めるための最新装備、全体の機能性など、改善を続けてきた。

 もちろん、NHTSA/米国運輸省道路交通安全局(貨物輸送などを所管する)、CARB/カリフォルニア大気資源局(排ガス規制などを定めている)、US-EPA/米国環境保護庁の認証も取得した。

 アマゾン用のカスタムEDVは、リヴィアンのイリノイ工場で製造する。

 同工場は三菱自動車が「アウトランダースポーツ」(日本名「RVR」)の製造を行なっていた工場で、三菱自動車が米国内での製造から撤退するのに伴い、リヴィアンが破格で購入したものだ(1600万ドル/2017年当時のレートで約18億円)。

安全性と作業性も向上

合計10万台!? 米アマゾンの配送用バッテリーEVトラックの配備が始まる
運転席と荷室の間の隔壁(バルクヘッド)がドアになっており、ウォークスルーが可能

 アマゾンは、このカスタムEDVに搭載する革新的な機能とテクノロジーとして次のような点を挙げている。

●ドライバーとともに歩行者を守るために、360°全周に優れた視認性をもたらす安全第一の設計
●充実した安全装備、センサー類、運転支援技術。たとえば視認性を向上する大型のウィンドシールド、自動ブレーキ、ACC(アダプティブクルーズコントロール)、衝突警報など
●配送作業と車両機能の統合。ルート設定やナビゲーションなどのドライバーサポートを車両に組み込み、シームレスにアクセス可能とした
●ドライバーのエクスペリエンス向上。ドライバーが近づいたり離れたりするだけで自動でドアをロック/アンロックする機能や、運転席から直接荷台に行けるパワーバルクヘッドドアなど
●運転席側ドアの強化と人間工学に基づいたデザインで安全性と移動しやすい空間を両立した
●バッテリーはコストを考慮しつつ、繰り返し充電しても車両と同程度の寿命を確保した

 詳細なスペックは公表されていないが、リヴィアンの商用バンプラットフォームと同等とすれば、積載重量は最大12トン、荷室容積は約20立方メートル、急速充電はCCS1タイプの最大150kWか。なおリヴィアンはBEV用の充電器も製造している。

 いっぽうアマゾンは米国内の配送拠点周辺に数千か所の充電ステーションを整備すると共に、配送網の持続可能性を支援するためのインフラ投資を今後も続ける。併せて、非営利団体や企業とパートナーを組み「社用車電動化のためのアライアンス」を開始している。

 とはいえ、アマゾンのサステナビリティレポートによると同社の2021年の二酸化炭素排出量はコロナ禍による需要増で+18%の増加に転じているほか、第2四半期の決算では出資するリヴィアンの評価損が利益を相殺した。輸送の電動化はアマゾンにとっても険しい道だ。

【画像ギャラリー】リヴィアンがアマゾン用に開発した電動配送車を画像でチェック(8枚)画像ギャラリー

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