スイスポ vs プジョー…他 日本のコンパクトスポーツは世界一なのか?

■ベスト4準決勝対決1/スイフトスポーツ×ルーテシアRS

スイフトスポーツのコクピット。ショートストローク、クロスレシオ化された6速MTのポイントも高い

随所に赤いアクセントが入るルーテシアRSシャシーカップのコクピット。トランスミッションはデュアルクラッチの6速EDC。RSドライブと呼ばれる走行モード切り替えスイッチでノーマル/スポーツ/レースに切り替えられる

ではベスト4の準決勝の対戦、まずスイフトスポーツ×ルーテシアRSでは、MTが選べるのはスイフトの強みだが、クルマの実力はほぼすべてにおいてルーテシアのほうが高い。

動力性能は数値のとおりで、フットワークについても、スイフトスポーツもこのクラスでは相当にハイレベルだが、ルーテシアRSはフロントのグリップがとても高いうえにリアもよく粘って限界性能が高く、すべての操作に対してクルマが素直に反応する感覚がある。

走りの質感も高い。スイフトスポーツは相手が悪かった。ここは負けを認めねばなるまい。ルーテシアRSシャシーカップの価格は315万円、スイフトスポーツは183万6000円。1.7倍近い価格差があるとはいえ、くぅ〜、ここで、日本車は惜しくも敗退することになった!

●ルーテシアRSの勝ち!

■ベスト4準決勝対決2/アバルト595×ポロGTI

スパルタンなアバルト595のインパネ。トランスミッションは5速MTと5速シーケンシャルAT

赤いダッシュパネルや赤いステッチが入ったステアリング、GTI伝統のタータンチェック柄シートが映えるポロGTIのコクピット。トランスミッションはデュアルクラッチMTの6速DSG

一方のアバルト595×ポロGTIは、これまた正反対のキャラの対決。イメージどおり完成度や洗練度ではポロGTIがだいぶ上なのに対し、楽しさではアバルト595……といいたいところだが、楽しさについてもポロGTIはアバルト595とは質の違う楽しさをしっかり持っている。

しなやかに路面を捉える足まわりと、一体感のあるハンドリング、フラット感のある走り。しかも乗り心地も上質で快適だ。やはりポロGTIの勝ち。

●ポロGTIの勝ち!

■決勝はルーテシアRS×ポロGTIの対決。日本車勢は準決勝敗退!

決勝はルーテシアRSシャシーカップと、VWポロGTIの対決となった。惜しくも日本車は準決勝どまりに終わった

ということで、決勝は、ルーテシアRS×ポロGTIの対決。この2台はキャラクターも車格感も近く、登場から時間が経過したルーテシアRSが洗練されているように感じる面もあれば、後発のポロGTIがそのぶん進化しているように感じる面もあり、甲乙つけがたいところだが、やはりプラス400ccと新世代のグローバルプラットフォームを得た5年分のアドバンテージは確かにある。世界最強のコンパクトスポーツはポロGTIとしたい。

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