スイスポ vs プジョー…他 日本のコンパクトスポーツは世界一なのか?


■1回戦4:ヴィッツGRスポーツGR×アバルト595

GRスポーツGRは109ps/14.1kgmの1.5L、直4自然吸気エンジンを搭載する。パワーウエイトレシオは9.63kg/ps

145ps/18.4kgmを発生する1.4L、直4ターボを搭載。パワーウエイトレシオは7.66kg/ps

1回戦最後はヴィッツGR×アバルト595だ。ヴィッツGRはトヨタらしく、キッチリとそつなくまとまっている。足まわりはアクセルワークで姿勢を積極的にコントロールできるツウ好みの味付けで、攻めて走ったほうが楽しい。

ただし、GRはエンジンには手を入れないのがお決まりとなっているので、むろん非力なまま。そこにあまり面白みない。

一方のアバルトは、ご存知のとおりフィアット500のチューニング版であり、内外装もアバルトらしくドレスアップされていて見た目の魅力もある。

ちなみにアバルト595には、145psのベースモデルのほか、165psで上級仕様のツーリズモ、180psで上級かつ高性能版のコンペティツィオーネという3モデルがラインアップする。

ヴィッツにも、「GR SPORT」、「GR」、「GRMN」という3モデルがラインアップされているが、中堅のGRですらエンジンはノーマルのままというのがちょっと惜しい気も。その点アバルト595は、595のなかに3タイプの個性があるところがポイントだ。

思えば欧州勢はそういうクルマが多く、今回のルーテシアRSや208GTiもそうなら、MINIにもクーパーとクーパーSとJCWという3段階が用意されている。

やはり欧州ホットハッチの面々は層が厚いなとつくづく思う次第だが、アバルト595に話をもどすと、ベースモデルですら、その走りはなかなか刺激的だ。

パンチの効いたエンジンとはじけるエキゾーストサウンド、キビキビとしたハンドリングなど、「痛快」という言葉がこれほど似合うクルマはない。それをユニークなデザインとともに楽しめるという稀有な存在である。

粗削りな面も感じるものの、楽しさではピカイチだ。そつのないヴィッツGRに対し、楽しさではアバルトという感じ。優劣の問題ではないのだが、ここではその楽しさとキャラの濃さでアバルトの勝ちとしたい。

●アバルト595の勝ち!

■ベスト4準決勝対決1/スイフトスポーツ×ルーテシアRS

スイフトスポーツのコクピット。ショートストローク、クロスレシオ化された6速MTのポイントも高い

随所に赤いアクセントが入るルーテシアRSシャシーカップのコクピット。トランスミッションはデュアルクラッチの6速EDC。RSドライブと呼ばれる走行モード切り替えスイッチでノーマル/スポーツ/レースに切り替えられる

ではベスト4の準決勝の対戦、まずスイフトスポーツ×ルーテシアRSでは、MTが選べるのはスイフトの強みだが、クルマの実力はほぼすべてにおいてルーテシアのほうが高い。

動力性能は数値のとおりで、フットワークについても、スイフトスポーツもこのクラスでは相当にハイレベルだが、ルーテシアRSはフロントのグリップがとても高いうえにリアもよく粘って限界性能が高く、すべての操作に対してクルマが素直に反応する感覚がある。

走りの質感も高い。スイフトスポーツは相手が悪かった。ここは負けを認めねばなるまい。ルーテシアRSシャシーカップの価格は315万円、スイフトスポーツは183万6000円。1.7倍近い価格差があるとはいえ、くぅ〜、ここで、日本車は惜しくも敗退することになった!

●ルーテシアRSの勝ち!

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