■英仏のマニアも唸る選択に昂る!!
【トヨタ2ZZ-GEエンジン搭載のエリーゼ&エクシージ】200万円台~
ロータスエリーゼはタルガトップとなる、ケーターハム7ほどではないにせよ「移動ではなく運転を楽しむために乗る」というキャラクターが強烈な軽量コンパクトなミッドシップのスポーツカーである。
パワートレーンはローバーやトヨタといった他社のものを使い、後から加わったエクシージはエリーゼをクーペボディとしたさらにピュアなスポーツカーで、2台の関係は前述のボクスター&ケイマンに似ている部分もある。
現在のエリーゼとエクシージのエンジンラインナップはすべてトヨタ製で、エリーゼは普通の1.6リッターNAと1.8リッタースーパーチャージャー。
エクシージは3.5リッターV6スーパーチャージャーと、「クローズドコースでNAエンジンをガンガン回して楽しみたい」という古典的なスポーツカーファンにはちょっと違う印象だ。
そこで浮上するのがエリーゼではフェイズ2の111R、エクシージではシリーズ2のスタンダードとなるトヨタのセリカなどに搭載されていた1.8リッターNAスポーツエンジンの2ZZ-GE搭載車だ。
このエンジン、セリカではギア比などが良くなく評判は今一つだったが、車重約900kgのエリーゼ&エクシージに組合せばビンビンである。
エリーゼ&エクシージの中古車はポルシェ以上に高値安定であるが、何かのきっかけで2ZZ-GEエンジン搭載車に注目が集まると、一気に値上がりということもあるかもしれない。
【シトロエンC5(2代目モデル、2008年から2015年)&C6(2006年から2010年)】
クルマ好きであればシトロエン、特に一種のエアサスでダンパーの役割をオイルラインが担い、よく「空飛ぶ絨毯のよう」と形容されるハイドロニューマチックサスペンション車は一度乗ってみたい存在である。
しかし、現行シトロエンにハイドロニューマッチックサスペンション車はなく、選択肢は中古車だけとなる。
ならば候補に挙がるのはハイドロニューマッチックサスペンションの現時点での最終進化系で、信頼性も高くなっていると言われるハイドラクティブ3プラスを搭載する2代目C5とC6である。
この2台はハイドロニューマチックサスペンション以外にも、クルマ自体も2代目C5はオーソドックスなフランス車らしさを持つ。
C6はいかにもシトロエン的なアヴァンギャルドさと大型シトロエンならでは快適性の高さという魅力も持っており、クルマ好きなら自分のものにする価値は大きい。
そのため歴史的な財産としても今後値上がりするかもしれない。
2台に搭載されるエンジンはC6のディーラー車は3リッターV6のみだが、2代目C5は2リッター直4、1,6リッター直4ターボ、C6と同じ3リッターV6の3つがある。
2代目C5を買うなら信頼性が高い日本製6速ATを使い、かつ排気量の小さいエンジンで大きなクルマを走らせるというフランス車の文化も味わえる1.6リッター直4ターボを勧めたい。
なお2代目C5にはセダンのほか、ステーションワゴンもある。
このように今のクルマにはない魅力を持ち、今後値上がりも期待できそうな輸入中古車はこの他にもたくさんあり、欲しいなら購入を勧めたい。
クルマは走って、使ってナンボのモノだけに査定ばかりを気にして乗るのも考え物だが、自分が気持ちよく乗る、文化遺産を引き継いでもらうという意味も含めて、やはりそういったクルマはやはりなるべく大切に、適切な手入れをすることが、結果的に高い査定にもつながるだろう。
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