■ジャーマンコンパクトスポーツはこれが最後のチャンス
【E87型BMW130i(2006年から2011年)】50万円台~
最少のBMWである1シリーズは近々と言われているフルモデルチェンジで現在のFRからFFに移行するのが確実視されている。
それだけにまだ新車が買える現行モデルも”BMW最後のコンパクトFR”という魅力は強いのだが、「もしかしたら値上がりするかも」と思えるのは先代型となる初代モデルにあった130iである。
というのも130iは今後新車で出る可能性は極めて低い直6のNA3リッターエンジンを搭載。さらに130iの流通は多くないのだが、MTもそれなりに流通しているのだ。
“ハッチバックでファミリーカーにも使える直6+MTのFR”というのはこのクルマくらいしかなく、将来的に値上がりする可能性は十分あり、欲しいならぜひ買ったらいい。
また現行1シリーズ(特に3リッター6気筒ターボの135i、140i)も次期型のFF化により、意外に高い相場となるかもしれない。
【981型ボクスター&ケイマン(2012年から2016年)】400万円台~
ボクスターは911がエンジンを水冷に変えるという大変革を行った996型に先行する形で登場した。
排気量こそ小さいもののフラット6エンジンをはじめ996型以降の911と多くの部品を共通するミドシップとなる2人乗りのミドルオープンスポーツカーとして1996年に登場した。
ボクスターは600万程度からというポルシェとしてはリーズナブルな価格やカジュアルなキャラクターで911とは違った魅力を持つモデルで、ポルシェの主力スポーツカーに成長。
2代目となった987型からはクーペボディのケイマンも加わった。ボクスター&ケイマンは718のサブネームが付いた現行型も大変魅力的なミドル級スポーツカーである。
しかし911のカレラ系に載るNAの3リッター超えフラット6がポルシェの謳うライトサイジングで3リッターターボに移行したのと同様に、現行ボクスター&ケイマンのエンジンもそれまでのNAフラット6から2リッターと2.5リッターのフラット4ターボとなった。
もちろんエンジン自体の小ささなどフラット4にも良さはあるのだが、やはりスポーツカーのポルシェ=フラット6というイメージや魅力は強い。
それだけに今でも高値安定ながら、絶対的には911より安い981ボクスター&ケイマンに対する注目がフラット6を求める人から集まり、値上がりするということは充分考えられる。
さらに現代のスポーツカーラインのポルシェは左ハンドル+MTといういかにもポルシェらしい仕様がどんどん希少になっており、どうせ買うなら左ハンドル+MTだと一層高い資産的な価値を持つかもしれない。
コメント
コメントの使い方