スズキを直撃! アルト ターボRS 消滅の理由は?
では、なぜアルト ターボRSはなくなってしまったのか? 消滅した理由をスズキ広報部に聞いてみたところ、
「アルトのラインナップにおいて、ターボRSは実用的なライトスポーツモデル、ワークスはオーソドックスなスポーツモデルという棲み分けをしていましたが、今回の一部仕様変更で行ったグレード体系の見直しで総合的に判断し、残念ではありますが絶版となりました」という、ちょっと煮え切られない回答であった。
ワークスがある以上、趣味性が強く需要が多いわけではないスポーツモデルのアルトを買う際に「ターボRSとワークスのどちらにするか」となったら、ワークスを選ぶ人がほとんどと考えると、需要が減ったターボRSの消滅はやむなしか。消滅した率直な理由もそんなところだろう。
ただ、アルトターボRSは、中古車検索サイトを見ると現在数は10台程度と少ないながら、登録済未使用車が110万円程度から流通しているので、安全装備を妥協できるなら「普通のアルトの上級グレードを買うつもりで」という買い方ならアリだと思う。
マジェスタも消滅! そのほか今年ひっそり消えたモデルは?
2018年にアルト ターボRS同様ひっそりと消えたモデル(グレード・バリエーション)を振り返ると以下のとおり。車種そのものは現存しつつも消滅したバリエーションは意外に多い。
■クラウンマジェスタ
1991年の登場以来、クラウンの上級モデルとしてV8エンジン搭載車から、3.5L・V6ハイブリッド搭載車へと姿を変えたマジェスタ。クラウンが2018年のフルモデルチェンジで大変革したこともあり、ひっそりと消滅。今後マジェスタのポジションは現行クラウンの3.5ハイブリッド“Gエグゼクティブ”(718万7400円)が引き継ぐと思われる。
■N-BOX+
車いす対応車では遅れていたホンダが「使いやすい車いす仕様車を作りたい。でもトータルで売れなければ赤字となり撤退を余儀なくされ、最終的にお客様を裏切ることになるから、ベース車は車中泊などに使ってもらえるクルマとして数を稼いで存続させる」というコンセプトで開発されたN-BOX+は2018年3月に消滅。
しかし、車いす仕様は、電動ウインチを装備するなどさらに改良されたN-BOXの車いす仕様車が、車中泊ユースやバイクのトランスポーターはN-VANが、しっかり引き継いでおり、今頃N-BOX+はどこかで喜んでいるに違いない。
■パジェロショート
2018年2月に日本向けは消滅したパジェロの3ドアは、価格が安い上にスペシャリティカーのようなファッショナブルな魅力もあっただけに、ぜひ復活を期待したい。
■ミラ&ミラバン
「ATは怖いからMTしか乗れない」という主に高齢者向けにラインナップされていたミラ&ミラバンは2018年3月で消滅。
実用軽自動車のMTは安全のためにも必要な存在でスズキはアルトとワゴンRにMTを残しており、ダイハツもミライースとムーブあたりにMTを1グレードでいいから設定するべきだ。
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