2023年5月24日、スバルとSTIは全日本ラリー用の新型マシンである現行型WRX S4ベースの「SUBARU WRX CHALLENGE 2023」を群馬サイクルスポーツセンターでメディアに初公開した。2023年6月9日開催の第5戦丹後ラリーでデビュー予定だが、詳細を速報でお届けしよう。
文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/西尾タクト
■急遽、6月の丹後ラリーから実戦投入することに!
今回、公開された全日本ラリー用のニューマシンは、今年1月の東京オートサロンで初公開されたモータースポーツ参戦コンセプト「WRX ラリーチャレンジ」を競技用に開発を進めたもので、実戦用マシンとしてお披露目された。
「SUBARU RALLY CHALLENGE」チームとして、新井敏弘選手と鎌田卓麻選手というラリードライバーふたりの運営と車両開発のサポートを行うという。
同チームの代表を務めるスバル商品企画部モータースポーツプロジェクトの嶋村誠主査は、「あらゆる天候や路面状況でチャレンジし続けるスバルモータースポーツのDNAを継承し、国内でWRXのブランド力をさらに高めるために速くて強いWRXが必要。また、かつてのグループA時代からのWRC参戦メンバーでは私が最後の世代。次期スポーツ系車両を開発できるエンジニアを育成するためにそのノウハウを継承していきたい。今日はまず、そのスタートライン」と今回のプロジェクトでの狙いを語っている。
本来、6月の丹後ラリーは先代VAB型WRX STIで出走予定だった。しかし、パワートレーンとシャシーを含め、ニューマシンの開発状況が当初の想定以上に急ピッチで進んだことからエントリー締め切りとなる5月18日の時点で急遽、嶋村代表は出走届をニューマシンでオフィシャルに提出することになったのだという。新井選手と鎌田選手は翌週の5月22日に初めてニューマシンに乗ったばかりとのことだ。
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