高級SUVは「無骨/タフ」に回帰がトレンド! レクサスGXが魅せたタフでモダンなSUVのホンモノ感

■世界の高級SUVは無骨/タフがトレンド

初期のGクラスのボディカラー、アガベグリーンに塗装された50万台目のGクラス。内外装にわたって1970年代のGクラスや280GEのパーツが装着されている
初期のGクラスのボディカラー、アガベグリーンに塗装された50万台目のGクラス。内外装にわたって1970年代のGクラスや280GEのパーツが装着されている

 ここからは無骨/タフ+本格オフローダーという、高級SUVに必須なトレンドキーワードを持っている、人気の高級SUVを紹介していきたい。

 2023年4月20日、メルセデスベンツが、Gクラスの生産50万台目のモデルがオーストリア・グラーツ工場からラインオフとしたのを記念して1台だけ作られたアガベグリーンのGクラスを思い出した。

 50万台目を記念して、1986年モデルの280GEをモチーフにした、Gクラスの原点を思わせる仕様にしたのが特徴。こんな粋なモデルを作るとは素晴らしい!

2018年6月、日本で発表されたメルセデスベンツGクラス。ボディサイズは全長4817×全幅1931×全高1969mm
2018年6月、日本で発表されたメルセデスベンツGクラス。ボディサイズは全長4817×全幅1931×全高1969mm

 さて、本題に戻ろう。異論反論は多々あるだろうが、今この日本において、SUVヒエラルキーの頂点に君臨しているのは、ベンツGクラスだと思っている。

 Gクラスのデビューは1979年、NATO軍の軍用車をベースに開発されたのがルーツで、ラダーフレームに無骨なカクカクした現行車にも通じるボディを載せて、4輪リジットサスペンションを採用したクロカン四駆の本格派だった。その後、1989年のマイナーチェンジでW463型にモデルチェンジして以降、高級SUVへとシフト。

 人気が冷めやらぬなか、2018年6月に発表された現行Gクラスは一見すると、新型とわからないほどの変貌ぶりに世界がタマげたが、大手を振って、よくぞ変えなかったと喜んだ人が多かったに違いない。

 丸型ヘッドランプの伝統的なスタイルやアルミを多用したラダーフレーム+リアのリジットアクスル、2つの12.3インチディスプレイが並ぶレトロ&モダンなコクピットなど、絶妙に昔ながらの無骨さを残している。

 Gクラスの新車は生産が追いつかず、2022年に受注が一時ストップ、納期は2年以上と言われており、中古市場でもプレミアム価格が付くほどの高騰ぶりだ。

次ページは : ■伝統を頑なに守るジープラングラー

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!