ETC専用入口の「サポートレーン」に入ると本当のところ何が起きるのか!? 【清水草一の道路ニュース】

◾️ETC専用料金所は今後ますます増えていく流れに

 国交省は、高速道路の不正通行対策を強化するため、高速道路会社が、ナンバープレートから利用者の情報を照会できるようにする法案を、前国会で成立させている。これによって、利用者が運転していた事実を認めない場合でも、車検証に記載されている「使用者」に、料金を直接請求できるようになった。つまり、サポートレーンを通過して料金を払わなかった場合も、それが適用されることになる。

 これは料金所のレーンを突破する不正通行対策だ。一昨年度は不正通行によって、3000万円以上の料金が未収となっている。そのため、支払う意思のない悪質なドライバーやライダーへの対策が強化されたのである。

 首都高によると、現在はサポートレーンの料金所ブース内に係員が常駐しているが、今後徐々に、22か所ある営業所からのリモート対応に変更する予定だという。

「2025年度中には、約9割(160か所)の料金所がETC専用になります。用賀や川口などの本線料金所も、2030年度中にはETC専用化される予定です。そうなると、料金所ブースそのものが不要になりますので、いずれは撤去します」(首都高速道路株式会社)

 ちなみに、ブースに入るための安全な専用通路がない料金所の場合、交代等の際、係員がランプウェイを歩くことはなく、管理車両に乗せて送迎している。首都高では、料金所で係員の死亡事故が発生しているため、ブースから車道部には出ない(出られない)内規になっているのだ。

勤務体系は25時間連続(2名1組)で1勤2休のサイクル。かなり過酷な労働で、人手不足は深刻とのこと。個人的には、首都高研究家として、「いつか首都高の料金所の係員になりたい」という夢を持っていたが、断念せざるを得ないようだ。

NEXCO東日本管内のETC専用料金所 出典:NEXCO東日本
NEXCO東日本管内のETC専用料金所 出典:NEXCO東日本
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