【番外編】コンパクトミニバン一騎打ち シエンタvsフリード どっちが買い!?
(TEXT/渡辺陽一郎)
クルマの機能で大切な走行性能と居住性のバランス、価格設定で評価すれば、シエンタが買い得だ。シエンタは全高が1700mmを下回るため、フリードに比べて重心の低さを感じる。操舵に対する車両の動きにも鈍さがなく、走行安定性も優れている。
またシエンタは薄型燃料タンクを採用するため、全高はフリードに比べて約40mm低いが、室内高は同程度だ。3列目の床と座面の間隔はフリードよりも少し余裕が感じられ、膝の持ち上がる窮屈な姿勢になりにくい。
このようにシエンタは、低床設計による低重心と優れた空間効率により、走行性能と居住性を高めた。装備のわりに価格も安く、フリードよりも推奨できる。
ただしデザインや雰囲気が生み出す「ミニバンらしさ」は、フリードが濃厚だ。シエンタの外観はコンパクトカーにも見えるが、フリードでは背の高さが強調され、典型的なミニバンに仕上げた。
またシエンタには運転支援機能が採用されないが、フリードのホンダセンシングには、車間距離を自動制御するクルーズコントロールと操舵の支援機能がある。
これらの装備を重視するユーザーには、フリードが推奨される。つまり両車は一長一短で、シエンタの優位も僅差にとどまる。
シエンタは177万6600円~253万2600円、フリードは188万円~265万6000円と最廉価グレードはシエンタのほうが安い
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