2018年、日本で最も売れたクルマは日産ノート、トヨタアクアやプリウスでした。でも、ところ変われば品変わる(アクアは日本のみでの販売ですが…)、世界で大ヒットしているクルマは、日本で売られていないクルマばかりなのです。
今回は、世界で最も車が売れる国アメリカに注目し、「アメリカの2018年販売台数TOP5」のクルマをご紹介します。
文:吉川賢一
■5位 日産 ROGUE(2018年1-12月427,168台)
2013年に登場した2代目日産ローグ、日本でも発売されているT32型エクストレイルと兄弟車です。北米における新車・中古車販売に絶大な影響を及ぼす雑誌「コンシュマー・リポート」で、5年連続「ベストバイカー」にも選定されており、北米で大変人気のあるクルマです。エンジンは2.5Lガソリンエンジンと、2.0Lハイブリッドの2種類、FFとAWDモデルが選べます。
ヒットの要因は、エントリー価格が25,000ドルと比較的安いのに、走行性能や燃費が良く、コストパフォーマンスが非常に高いことにあります。月に3万台以上が売れているローグは、北米日産の「ドル箱」的な存在として、日産が力を入れている旗艦車種です。
日本での2018年販売台数1位のノートは年間販売数13万台ですから、4ヵ月でほぼ同じ台数が売れていることになります。アメリカ市場の規模の大きさがよく分かりますね。
■4位 トヨタ RAV4(2018年1-12月427,168台)
1994年に発表され、まさに「クロスオーバーSUV」の先駆けとなり、その後の市場に大きな影響を与えたモデルです。現行は2018年11月に発表された5代目、世界200カ国で販売されている世界戦略車であり、北米で長年ベストセラーだったカムリを超える販売台数を記録し、「2018年に北米で一番売れたトヨタ車」はこのRAV4だったのです。
日本では3代目RAV4が2016年に販売終了となっていましたが、この2019年4月に5代目が日本で復活しています。デザインはSUV色を強く押し出したワイルドなデザインで、「日本生まれアメリカ育ち」の新型RAV4が、日本市場でどれだけヒットするのか、とても楽しみですね。
■3位 Dodge RAM PickUp(2018年1-12月536,980台)
アメリカが自動車の巨大市場であることは言うまでもありませんが、実はアメリカの新車販売のうち55%がライトトラック、いわゆるピックアップトラックが占めています。その中で2018年に売れたモデル第3位がこのRAM Pick Upです。
RAMの特徴は、メッキされた大きなグリルとフロントバンパー、そして305馬力を発生する3.6LペンタスターV6エンジンと、395馬力を発生する5.7LヘミV8エンジンの2種類など、エクステリアデザインの派手さと使い勝手のよさを持ち合わせた、豪華なピックアップトラックです。
これだけの巨体のクルマが、毎月5万台近くも売れるとは、やはりアメリカはスケールが違うようです。
■2位Chevrolet Silverado(2018年1-12月585,106台)
第2位にランクインしたのは、シボレーのシルバラードです。現行型は2014年に導入、2016年モデルよりフェイスリフトが施され、シンプルながら未来的で、迫力のあるデザインを手に入れました。
エンジンは、355馬力を発生する5.3L、V8エンジンを搭載。気筒停止システムと、8ATを備えており、燃費向上にも努めています。
またオプション選択となりますが、前方衝突被害軽減警告システム、車線保持アシスト、インテリビームハイビームアシストなど、先進安全機能も充実しています。
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