トヨタは’97年からボートの開発&生産をはじめとしたマリン事業も展開している。
そのトヨタが開発したクルーザー、「PONAM(ポーナム)」シリーズの新型ボート「PONAM─31」がこのたび発売された。
自動車メーカーのトヨタが作る新しいクルーザーとは? 興味津々! そこで、試乗もできちゃうという10月10日に開催された発表会に行ってきた!!
今回発売されたPONAM─31は、全長31フィート(10・57m)のプレミアムクルーザー。現在PONAMシリーズは全長35フィートの2機種と28フィートの1機種がラインアップされており、PONAM─31はその中間に位置するクラスとして開発されたモデルとなっている。
そして、このPONAM─31の最大の特徴が卓越した走行性能。エンジンには海外向けランクルプラドに採用される3ℓ直4ディーゼルターボをベースに船舶用にチューニングした260psのパワーユニットを2機搭載。世界中で高い信頼を得ているランクルの心臓を受け継いでいるというわけだ。
さらに、船体ではPONAMシリーズで好評の高強度アルミ合金を採用。FRP製の船体と比べて高剛性で粘り強い構造のため波からの衝撃や振動、ノイズを大きく低減しているという。
マリン事業を担当する友山茂樹常務役員は、トヨタのボートとして「ファン・トゥ・ドライブ」を追求したことを強調。アドバイザーにはレーシングドライバーの飯田章選手を起用し、走行性能に関しては海のパッセンジャーカーとして走りの楽しさに徹底的にこだわったという。
実際、東京湾の羽田沖までクルーズする同乗試乗では、26ノット程度のスピードでクルーズしながらの小さな波では、揺れてもバタつくような動きはなく、快適に乗り心地を楽しめた。キャビン内もとても明るく、広々としていたのも印象的だ。
PONAM─31の販売目標数は年間15隻で、価格は2970万円(税抜)。
「こんなにステキなクルーザーで海の男になれる人が実に羨ましい!」と感じる試乗会でした。
●ボート好き自動車評論家、国沢光宏のコメント
PONAM-31はフネの世界ではけっして大きくはなくて、クルマだと1・5ℓクラスのイメージ(日本で一番多い700万円クラスは軽自動車)。とはいえ、このPONAM-31は意欲作で、PONAMシリーズでは一番の出来だと思います。このクラスのエンジンは6気筒が多いなか、4気筒だから軽いし、従来185psだったパワーを260psまでアップさせて頑張っている。いいエンジンです
ポーナムシリーズは直営のトヨタマリン営業所と全国のトヨタマリン販売店49社を通じて販売(:phone:0800-700-700)
コメント
コメントの使い方