免許を取得したばかりの初心者だけではなく、長年クルマを運転しているベテランドライバーであっても、案外“怖い”と思っている人が多いといわれるのが高速道路での「合流」。その苦手克服のコツとは?
文/井澤利昭、写真/写真AC、NEXCO中日本
本線に合わせてスピードアップ! スムーズな合流のキモは「加速」
料金所やサービスエリア・パーキングエリアからの進入、インターチェンジから別のルートへと移る場合など、高速道路で頻繁に出くわすのが、本線への「合流」だ。
スムーズに行える人にとってはなんてことのない合流だが、本線に入るタイミングがつかめず、いつも本線を走るクルマと接触してしまうのではないかという恐怖心を持っている人も少なくないようだ。
そんな高速走路での合流を怖く感じてしまう要因のひとつが「本線を走るクルマとのスピード差」がつかめていないこと。
合流が苦手な人の多くは、スピードを十分に上げきらないまま本線に進入する傾向が強く、結果、「本線を走るクルマが急に近づいてくる=怖い」と感じてしまうのだ。
加速車線でしっかりとアクセルを踏み込み、スピードを十分に上げて本道を走るクルマとの速度差を少なくすることがこの恐怖心を克服するポイントとなる。
コツは、加速車線をフルに使って本道を走るクルマと同じくらいまでスピードを上げてから合流する。これで恐怖心を抱くことなく合流できる。
一般道から高速に入ったばかりのタイミングで目が慣れておらず、スピードを上げることに恐怖心を感じてしまう場合は、視野を広く持ち、遠くの方を見るようにすると怖さを和らげることができる。
急ハンドルは禁物! 加速車線を最後まで使えば焦らずゆっくり合流できる
合流が苦手という人がクルマを十分に加速ができない理由として多いのが、「早く合流を終わらせないと!」と焦るあまり、加速車線を最後まで使い切ることなく途中で本線に入ろうとしてしまうパターン。
クルマのスピードを十分に上げることができるのはもちろん、後続から来るクルマを確認するための時間的な余裕も生まれるため、前項でも説明したとおり、焦ることなく加速車線を最後までしっかりと使って合流することを心がけたい。
また、合流を焦るあまりやってしまいがちな急ハンドルにも注意が必要。
速いスピードで走る高速道路では、ハンドルを切る量が多いと低速時よりもクルマが横に大きく動いてしまうため、これも合流時の恐怖心をあおることになる。
合流時のハンドル操作はゆっくりと切り過ぎないようにし、本線へ向かって平行移動するようなイメージで走るとスムーズに合流ができるようになる。
また、車線変更の際は本線の流れをドアミラーやルームミラーで確認して近くにクルマがいないことも確認することを忘れずに。
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