ターゲットになるクルマを見つけるのがキモ! 合流時のタイミングの合わせ方
加速車線でクルマのスピードを十分に上げることができたら、今度はどのタイミングで本線に入るかを考えよう。
合流しようとしている本線を多くのクルマが走っている場合は、どのクルマの間に入ればいいのか迷ってしまうかもしれないが、そのなかからターゲットとなるクルマをはっきりと決めるのが、スムーズに合流するコツ。
ターゲットのクルマにスピードを合わせつつ、追いかけるようしながらその後ろに入るようにするとタイミングをとりやすい。
このとき重要なのが、タイミングを合わせるためにブレーキを踏まないこと。不用意にスピードを落とすと合流が難しくなるばかりか、後ろか来るクルマにブレーキを踏ませたり、最悪追突などの事故にもなりかねないからだ。
また、ターゲットとなるクルマを確認するときは、確認するときは、ミラーだけではなく目視でも確認したほうが距離感をつかみやすい。
加速車線の前方にクルマが! そんなときはスピードを調整して車間をしっかりキープ
本線のスピードに合わせるため、しっかりと加速するのが合流のコツであることは先ほども述べたが、加速車線で前にクルマがいて、スピードをのせるための距離がとれないときはどうすればいいのだろうか?
自分の前を走るクルマに引っ張られ、ついていってしまうという人も多いかもしれないが、ここはグッとこらえて加速車線に入る前に少しアクセルを緩めスピードを調整。
加速するためのスペースとしての車間を十分に確保してから加速車線へと入り、自分のタイミングでアクセルを踏み込んで、しっかりスピードを上げるようにしよう。
譲り合いで渋滞時でもスムーズに合流が可能! 知っておきたい「ファスナー合流」
ここまでは高速道路における通常時の合流のコツについて説明してきたが、ふだん高速を利用しないという人にもぜひ知っておいてほしいのが渋滞時の合流のマナーだ。
渋滞によって本線にクルマが詰まっている場合、そこに合流するための加速車線でも同様に渋滞が発生する。
このとき、加速車線のあちこちでクルマが本線に合流しようとすると、すでに渋滞している本線の流れがさらに悪くなってしまう。そこで心がけたいのが「ファスナー合流」だ。
「ファスナー合流」とは、衣類やカバンなどによく用いられているファスナーがひとコマずつ噛み合って閉まるのと同じように、加速車線と本線を走るクルマが1台ずつ交互に合流すること。
「ジッパー合流」とも呼ばれ、規則正しく加速車線から本線へと1台ずつクルマが進入することで渋滞時でも比較的スムーズに合流ができるというメリットがあり、NEXCO各社でもその周知を呼びかけている。
実際に「ファスナー合流」を行う際は、合流する側のクルマは加速車線が終了する付近まではしっかりと進み、先頭から1台ずつ合流するというのが重要なポイント。
本線を走る側のクルマからすると、横から入ってきたクルマが先の方で割り込むように合流してくるのは「ズルい」と感じてしまうもしれないが、それぞれが好き勝手なタイミングで合流してしまうとさらに渋滞がひどくなることもあるため、譲り合いの精神で「ファスナー合流」に協力するほうが、結果、渋滞を早く抜けることができる。
高速道路を走るうえで必須となる合流の心得。安全なドライブのためにも、その基本はしっかりと身に着けておきたいものだ。
【画像ギャラリー】合流への苦手意識を払拭しよう(5枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方普段はファスナー合流ができている人でも、合流先が渋滞してると、加速車線の途中や早めで入ろうとしがちです。
記事の様に「ズルいと思われたくない」からっぽいですが、それ実は他車に気を遣っているのではなく、自身の為のしょうもないプライドが故です。
渋滞の時こそ合理性を取り、全体の利益を優先していきたいですね。